「400円整形」という言葉はご存知でしょうか? InstagramなどのSNSでは「#400円整形」という、#(ハッシュタグ)が存在するなど、若者の間ではおなじみの言葉となっています。現役女子中高生が本気で予測したという、「2022年JC・JKトレンド予測」(株式会社AMF発表)の「コトバ部門」にも「400円整形」が挙げられています。
「400円で整形が本当にできるの!?」「プチ整形のさらにプチ版?」などと想像してしまいますが、Instagramで「#400円整形」を見てみると表示されるのは、「プリントシール (以下プリ)の画像」。いったいどういうことなのでしょうか。
そもそも、プリクラとは「プリント倶楽部」の略で、アミューズメント施設などに設置されている機械のこと。中のブースに入って写真を撮影することができ、その写真に落書きなどをしたものがシールになって印刷されます。1995年に登場してから内蔵するカメラやプリンターが進化。トレンドに合わせた機種が展開され、スマホで写真を撮ることができる現代でも女子高生を中心に根強い人気を保っています。
さて、そんなプリが「400円整形」と呼ばれている理由は、その「加工機能」のすごさ。目を大きく、顔を小さくできるのはもちろん、撮影後に落書き画面でメイクを施すことまでできるんです。まるで別人に見えるほど「盛れる」写真が撮れることから、「400円整形」と呼ばれているということですね。
筆者も実際にプリを撮ってみましたが、もう全くの別人です。10年ほど前、学生だった当時でも加工は充実しているイメージでしたが、最新のプリは、加工の機能が、より進化していると感じました。
そこで、最新のプリ事情について、プリントシール機を製造販売するフリュー株式会社の広報部の疋田裕貴さんに話を聞きました。