神戸市北区で2010年10月、堤将太さん(当時16・ 高校2年)が刺殺された事件で、神戸地検は28日、2021年8月に殺人容疑で逮捕、送検された男(28・事件当時17歳)について、殺人罪で起訴したのを受け、将太さんの父親・敏(さとし)さんが発表したコメントは次の通り(原文のまま・全文掲載)。
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昨年、令和3年(2021年)8月4日に犯人が逮捕され、鑑定留置を経て本日(1月28日)起訴されました。
来るべき裁判では、息子がなぜ命を奪われなければならなかったのか、犯人は今までの年月をどのように生きてきたのか、真実が明らかになることを望みます。
現在の私たちの気持ちは将来・夢・幸せをすべて奪われた息子の無念を晴らすために、一歩も、1ミリも引くわけにはいかいない、妥協もしないで頑張らなければならない、という思いと、自分たちにどこまでできるのだろうか?という不安が入り混じった複雑な状態です。
犯人が逮捕されるまでの10年10か月間、私たちは事件が起きた2010年10月4日の夜、その時起こったこと、そればかりを見て、考えて暮らし過ごしてきました。
逮捕の連絡を受けるまでは後ろを向き、過去を見て暮らしてきました。