瀬戸内に”春” 2022年のイカナゴ漁、3月1日解禁 6年連続「不漁」予測の中、昨年より5日早く | ラジトピ ラジオ関西トピックス

瀬戸内に”春” 2022年のイカナゴ漁、3月1日解禁 6年連続「不漁」予測の中、昨年より5日早く

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 播磨灘や大阪湾に春の訪れを告げるイカナゴの稚魚=新子(シンコ)漁が3月1日、解禁される。

播磨灘と大阪湾の「いかなご漁」 日の出~正午にかけ多数の船曳き網漁船が出漁<※画像提供・第五管区海上保安本部>
播磨灘と大阪湾の「いかなご漁」 日の出~正午にかけ多数の船曳き網漁船が出漁<※画像提供・第五管区海上保安本部>

 兵庫県と県水産技術センターが24日までに、大阪湾と播磨灘の試験操業の結果を受けて正式に決定した。昨年(2021年)より5日早い解禁となる。

 2月中旬の調査の結果、イカナゴの親魚の数と産卵量の目安は昨年を上回ったものの、平年値を下回ったことから今年のシンコの漁獲量も、これに比例して播磨灘、大阪湾、紀伊水道のいずれも、平年を下回ると予想される。

水揚げされたイカナゴ
水揚げされたイカナゴ

 兵庫県水産課によると、資源保護の観点から、イカナゴ漁はシンコの平均体長が約4センチになるのを待って解禁される。
 今年はその時期が2月27日と予想され、多くの漁獲が期待できる「大潮」に合わせ、その2日後の3月1日に決めたという。

 イカナゴの資源量は減少傾向にあり、2017年以降、6年続けて不漁の見込み。
次のシーズンに向けて少しでも多くの資源を残すため、操業日数の削減が求められている。

2021年 イカナゴ漁解禁日<航空機撮影淡路島東岸(岩屋沖)※画像提供・第五管区海上保安本部>
2021年 イカナゴ漁解禁日<航空機撮影淡路島東岸(岩屋沖)※画像提供・第五管区海上保安本部>

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イカナゴのシンコについては、前年の漁期に漁獲し、冷凍保存されている加工品(釜揚げ、くぎ煮)が一年中出回り、消費者が「新もの」と混同しやすい状況が生じている。
 このため、消費者に新鮮でおいしい「新もの」を混同せず購入できるよう、大阪湾と播磨灘で操業する関係漁業者が一体となって解禁日を決定している。

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