瀬戸内に”春”到来!2022年イカナゴ漁解禁 不漁予測の中、初競りは高値傾向 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

瀬戸内に”春”到来!2022年イカナゴ漁解禁 不漁予測の中、初競りは高値傾向

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 瀬戸内に春の訪れを告げるイカナゴの「シンコ(※新子=稚魚)漁」が大阪湾と播磨灘で1日、解禁され、播磨灘・大阪湾の各港から出た漁船は午前6時すぎに、2隻の船で袋状の網を引っ張る「船曳き網(ふなびきあみ)」を一斉に下ろした。

イカナゴ漁船は比較的少ない解禁日 兵庫県淡路島東側 岩屋~津名方面 午前6時ごろ<※画像提供・第五管区海上保安本部>
イカナゴ漁船は比較的少ない解禁日 兵庫県淡路島東側 岩屋~津名方面 午前6時ごろ<※画像提供・第五管区海上保安本部>
「船曳き網漁」イメージ〈※画像提供・第五管区海上保安本部〉

 イカナゴの稚魚「シンコ」は甘辛く炊く郷土料理「くぎ煮」で知られる。

 ここ数年の不漁傾向は深刻で、去年の漁獲量は約147トンとこれまでで最少で、水揚げが全くなかった港もあったほど。5年連続の不漁が予想される2021年は去年より5日早い解禁となった。

イカナゴの「シンコ(新子=稚魚)」不漁で初値は高騰

 明石海峡では、海の水質が改善され海中の窒素やリン分が減少したのに伴いエサとなるプランクトンが減ったのも、イカナゴの生育に影響したと分析されている。

明石浦漁港では「相対」(卸売業者と買い手が、価格や数量を交渉)で1カゴ(25㎏)約6万5000円の値に
明石浦漁港では「相対」(卸売業者と買い手が、価格や数量を交渉)で1カゴ(25㎏)約6万5000円の値に
イカナゴ漁解禁日 明石海峡大橋 東方の船曳き漁 <2022年3月1日 画像提供・第五管区海上保安本部 巡視艇「あわぎり」撮影>
イカナゴ漁解禁日 明石海峡大橋東方の船曳き漁 <2022年3月1日 画像提供・第五管区海上保安本部 巡視艇「あわぎり」撮影>

 去年の初競りで、不漁が続く近年では最も高値となる1カゴ(約25㎏)当たり9万5000円の初値が付いた兵庫県明石市の林崎漁港では、今年は8万円の値が付いた。

 関係者は、「今年は小さくなく、良いイカナゴが取れた。大衆魚だが近年は単価が高くなっている。今後、資源回復を目指したい」と話した。

イカナゴ漁解禁 兵庫県淡路島東側 岩屋~津名方面 午前6時30分ごろ<※画像提供・第五管区海上保安本部>
イカナゴ漁解禁 兵庫県淡路島東側 岩屋~津名方面 午前6時30分ごろ<※画像提供・第五管区海上保安本部>
イカナゴ漁解禁日 明石海峡大橋東方から垂水沖 <2022年3月1日 午前6時40分ごろ 画像提供・第五管区海上保安本部 巡視艇「あわぎり」撮影>
イカナゴ漁解禁日 明石海峡大橋東方から垂水沖 <2022年3月1日 午前6時40分ごろ 画像提供・第五管区海上保安本部 巡視艇「あわぎり」撮影>
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