災害時にも「安心感」を 新しい防災備蓄サービスは需要増 日清食品の担当者に聞く「ローリングストック」のポイント | ラジトピ ラジオ関西トピックス

災害時にも「安心感」を 新しい防災備蓄サービスは需要増 日清食品の担当者に聞く「ローリングストック」のポイント

LINEで送る

この記事の写真を見る(4枚)

 食べ慣れている味でほっとする。そんな経験をしたことはありませんか? 近年増加する自然災害はいつどこで起こるかわからず、有事には、日常生活で当たり前にできていたことができなくなります。中でも、電気・ガス・水道が止まってしまうと、普段通りの食事もできません。

 災害に備えて食料を備蓄している人も多いと思います。定番の缶詰や乾パンに加え、3~5年間保存がきくレトルト食品なども多数販売されているので、選択肢は豊富です。しかし、長期保存できる食品も、こまめに確認しないと、いざという時に賞味期限が切れているかもしれません。また、せっかく備えていても、普段あまり口にしないレトルト食品や冷たいものばかりでは、食事自体がストレスになってしまうことも考えられます。

 そのなかで、災害時に少しでも日常に近い食事をとりたいという希望を叶えるものとして注目を浴びているのが「ローリングストック」です。ローリングストックとは、乾麺や缶詰など、長期保存ができる加工食品を日常で消費しながら、食べた分を買い足すことで、災害に備える方法。食品を備えるだけではなく、電気、ガス、水道などのライフラインが止まった場合を想定して、調理器具を揃えることも大切です。

 その点に着目した新しい防災備蓄サービスも登場しています。日清食品が2019年9月から展開しているのは「カップヌードル ローリングストックセット」(以下、ローリングストックセット)。ライフラインが止まっても食べ慣れた温かい食事が摂れることを意識した内容です。今回は、このローリングストックセットを例に、ローリングストックの重要性について考えます。日清食品株式会社マーケティング部ダイレクトマーケティング課ブランドマネージャーの佐藤真有美さんに話を聞きました。

――なぜ、ローリングストックに着目したのですか?

 普段食べ慣れているものを常備するローリングストックが、家庭における災害への備えとして普及していくだろうという記事を目にし、それを一般消費者向けのサービスとして提供できないか考えたのがきっかけです。

――「食べ慣れているもの」は災害時に重要ですね。

 はい。当社ではこれまでも、災害発生時、即席麺を支援物資として被災地にお届けしてきました。被災した方からは、「食べ慣れたものでほっとした」「おにぎりやパンはあったけど温かいものがうれしかった」「この味を忘れない」などの感謝のメッセージが寄せられています。こういったメッセージを見て、食べ慣れた味の安心感を提供したいと思いました。

――ローリングストックセットの内容は?

 即席麺やカセットコンロ、保存水などです。商品が入っている特製ボックスは、リュックベルトを付ければ背負うことができ、椅子としても使えます。また、外に持ち運ぶことも想定し、すべてボックスに収まるよう省スペース化にもこだわりました。

LINEで送る

関連記事