開幕から2分け2敗と勝ちがなく、2022シーズンのJ1リーグ戦序盤で苦戦中の、ヴィッセル神戸。チームの雰囲気を好転させるためにも勝ちが欲しいところ。そのなかで臨む6日のJ1第3節では、サンフレッチェ広島とエディオンスタジアム広島で対戦する。キックオフ予定は午後4時。
ACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場の影響により、ミッドウイークにもリーグ戦が組み込まれているヴィッセル。3日には日産スタジアムで横浜F・マリノスと対戦したが、0-2と敗戦。17本のシュートで攻め立てるも、攻撃力に勝る相手の前に屈した。
4試合で2得点6失点と攻守に課題を露呈するヴィッセル。「開幕から2失点の試合が3回、守備としてはあり得ない数字。早急に解決しなければいけない問題」と酒井高徳選手は危機感をあらわにする。三浦淳寛監督も「絶対的に修正しなければいけない。昨シーズンもなかなか勝てない状況はあったが、守備の安定が最終的に結果に結びついたというのがあるので、そこの修正が絶対に必要だ」と、立て直しに着手。3日間という短い準備期間で、いかにチームのバランスを取り戻せるか、広島との試合で試されることになる。
センターバックで4試合フル出場中のDF小林友希選手も、「もう一回チーム全体として、ディフェンスラインもそうだが、一人ひとりが連動して奪う意識だったり、個人個人がしっかりボールに寄せて相手の自由を奪うことだったり、当たり前のことをもう1回全員が意識してやることが大事」と、連動した守備の重要性を強調。今後もACLプレーオフなど、重要な戦いが待っているだけに、ベースとなる守備を安定させたい。
また、後方からのビルドアップで攻撃を組み立てるヴィッセルとしては、小林選手いわく「前からプレッシャーにきて、そこで高い位置で奪ってからショートカウンターというのが、相手の強み」という広島のプレスをいかにかいくぐるかも重要になる。
一方、前節ではFW武藤嘉紀選手が負傷退場。今回の広島戦での出場は「難しい」(三浦淳寛監督)ということで、チームの攻撃の柱の1人を欠くなか、前線の人選もポイントになる。
ゴールが待望されるエースFW大迫勇也選手は、攻撃陣の核として開幕4試合にほぼフル稼働し(横浜FM戦は前半17分から出場)、攻守に負担が大きいのも現実。ACLプレーオフなど今後の戦いを踏まえると、背番号10とともに前線で奮闘できる若手ストライカーの台頭が望まれる。
横浜FM戦では今季初先発のFW小田裕太郎選手が、持ち味のスピードをいかしながら奮闘。本人は試合後「あれだけチャンスがあったので、決めなきゃいけないという気持ちが強い」と悔しさをあらわにしていたが、伸びしろのある20歳のゴールゲッターの活躍には今後も期待が高まる。
※ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』3月7日の放送では、広島戦を振り返るとともに、3月10日の鹿島アントラーズ戦マッチプレビューなどを放送予定