短ラン・ミニスカほぼ絶滅、多様性配慮の新制服も 急速に「ブレザー化」進むZ世代の学生服事情とは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

短ラン・ミニスカほぼ絶滅、多様性配慮の新制服も 急速に「ブレザー化」進むZ世代の学生服事情とは

LINEで送る

この記事の写真を見る(5枚)

 いよいよ新学期が近付き、入学準備に追われる家庭も多いこの季節。最近の中学生、高校生たちの学校制服は、ここ数年で大きく変化しているようです。そこで、昨今の学生服事情について、「カンコー学生服」でおなじみ、制服・体操服を合わせて全国の小中高校およそ1万5千校に商品を納入する菅公学生服株式会社企画推進部の吉川淳稔さんに聞きました。

2010年頃から増加中の、多様性に配慮した学生服(提供:菅公学生服株式会社)
2010年頃から増加中の、多様性に配慮した学生服(提供:菅公学生服株式会社)

 2021年6月、菅公学生服株式会社が全国の高校生の男女1099人に対して行なった調査の結果によると、自身が通っている高校の制服(冬服)のタイプについて、男子高校生は「詰襟(学ラン)」が40.5パーセント、「ブレザー」は37.3パーセント、女子高校生では「ブレザー」が56.3パーセントと半数以上でした。

 かつては、制服といえば男子生徒は学ラン、女子生徒はセーラー服というイメージでしたが、ここ数年で制服にも多様性や個人の尊重という観点が加わり、性別を問わないブレザータイプの制服を選択する学校が増加しているといいます。高校では、すでにブレザータイプの制服が浸透し、中学校でも急速にブレザー化が進んでいるのだそうです。ブレザー自体も進化し、多くの学校で家庭の洗濯機で洗える素材のものが採用され、男女でほとんどシルエットが変わらないタイプや、利き手によって前合わせを自由に変えられるものも登場しています。

 ところで、学生服には、素材や形についての規定や条件などはないのでしょうか? 吉川さんによると、法律などで定められた規定は特にないそうです。ただし、学生服メーカーの多くが加入する「日本被服工業組合連合会」では、特に詰襟タイプの制服に素材や形などの細かな基準を定めていて、これをクリアしたものだけが「標準型学生服」と呼ばれ、多くの中学校、高校で採用されているといいます。

 この「標準型学生服」は、短ランやボンタンなどの「変形学生服」が大流行した1970年代後半頃、中高生の服装の乱れを懸念する世論や学校からの声に応える形で、1982年に制定されました。例えば、裏地は黒の無地のみ、丈は身長からおおむね21〜23センチ引いた長さなど、条件が細かく指定され、服装の乱れを防ごうという意図がみられます。

 また、1990年代半ばからは、腰パンやミニスカート、ルーズソックスなどの「着崩し」ファッションが流行したことで、ウエストでの折り曲げを防止したスカートや、シャツの裾を出して着用してもだらしなく見えないオーバーシャツなど、様々な「着崩し防止アイテム」が考案されました。

近年主流になっている、ブレザータイプの学生服(提供:菅公学生服株式会社)
近年主流になっている、ブレザータイプの学生服(提供:菅公学生服株式会社)
スラックスかスカートかを選べる学校も増加しています(提供:菅公学生服株式会社)
スラックスかスカートかを選べる学校も増加しています(提供:菅公学生服株式会社)

 それでは、最近の中高生の間では、どんな制服の着こなし方が流行しているのでしょうか? 吉川さんによると、最近の中高生の間では「制服は学校の規定通りきっちりと着る」ことが着こなし方の主流になっているそうです。近年、学校制服にブレザータイプが増加していることもあり、サイズが合ったものをそのままきっちりと着ることで最もスタイリッシュに見えることが多いといいます。

 また、成長に合わせてサイズを調整できるタイプの制服が増えたことで、サイズが合わなくなったものやブカブカの制服を着崩してバランスを取る必要がなくなり、身体に合ったサイズ感のものを3年間きれいに着ることが可能になっています。

LINEで送る

関連記事