沖縄は5月4日に梅雨入り。やがて各地でも梅雨を迎えると、傘の出番が多くなります。そんな傘をいざ処分するとなったとき、どのようにして捨てるのが良いのでしょう。地域によって異なるごみの分別。自治体に話を聞くと、“地域の事情”が透けて見えてきました。
近年、特に利用者が多いのはビニール傘。日本で1年間に消費される1億3千万本以上の傘のうち、8千万本を占めるそうです(日本洋傘振興協議調べ)。一般的にビニール傘は、本体はビニール、骨部分は金属、持ち手はプラスチック製です。その分別は?
筆者の住む大阪市では、「傘」は「普通ごみ」に分別されています。大阪市で言う「普通ごみ」とは、【最大の辺または径が30センチメートル以内のもの、あるいは棒状で1メートル以内】のもの。傘も、その範囲に収まるものであれば「中身の見えるごみ袋に入れて」出すことで、日常のごみと同様に回収されます。また、電気ポット、アイロン、ヘルメットなども、このルールにのっとって普通ごみとして出すことができます。
しかし、ごみの分別ルールは自治体により異なります。傘は、どの地域でも普通ごみ扱いになるのでしょうか。
たとえば、大阪市の隣に位置する大阪府堺市では【不燃ごみ】、大阪府に隣接する兵庫県の県庁所在地・神戸市でも【不燃ごみ】です。一方、神奈川県横浜市では、分解のうえ部分ごとに【小さな金属類】【燃やすごみ】として出す必要があるとされています。
分別のルールがどのように決まるのかなど、傘を「普通ごみ」としている大阪市の担当者に話を聞きました。
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――そもそも、ごみ分別のルールは何に基づいて決められているのですか?