手芸店や100円ショップなどで販売されており、時代を問わずたくさんの子どもたちを魅了している手芸ツール「リリアン」。昭和生まれのリリアンですが、2002年クロバー株式会社によって、新たに「ワンダーリリアン」として生まれ変わりました。
昭和と平成、異なる時代に生まれたリリアンに遊び方の違いはあるのでしょうか? 時代が変わっても愛され続ける魅力は? クロバー株式会社の田淵さんに聞きました。
--ワンダーリリアンの発売のきっかけを教えてください。
【田淵さん】 子どものころ誰もが慣れ親しんだリリアンをより使いやすい手芸道具として、2002年5月に発売しました。お子さまだけでなく、アクセサリーやウールレター(編んだ毛糸に針金などを通して創作する文字)を作りたい大人まで、たくさんの方に手作りを楽しんでいただいています。
--従来のリリアンとの違いは?
【田淵さん】 ワンダーリリアンはピンのついているディスクが回る仕様なのですが、ピンや編み針の形状を工夫することで、従来品と比べて編みやすくなりました。従来は主にレーヨンの糸を編むものだったのですが、ワンダーリリアンでは毛糸や変わり糸、テグスなど、さまざまな種類の糸を編むことができます。
テディベアなどのぬいぐるみはもちろん、近年ならではのアイテムとして、写真撮影の際に持つ「フォトプロップス」なども編むことができます。
--リリアンの魅力は?