夏休み真っ只中。多くの子どもが訪れるレジャー施設や動物園などで、近年人気の動物の一つが「カピバラ」です。キャラクターにもなっているほど、そのかわいさやのんびりしたイメージで癒し系の動物として高い人気です。
兵庫県内では、農業公園「淡路ファームパーク イングランドの丘」(南あわじ市)に6頭飼育されています。そのうち4頭は新たに加わった仲間で、7月6日から一般公開が始まりました。
1歳半の「ミミ」、生後11ヶ月の「スモール」、生後9ヶ月の「かんな」、生後4ヶ月「ゆさ」。いずれもメスで、今年4月22日に「とくしま動物園」からきました。現在、元から同園で飼育されているオスの「ネロ」と共に、園内の展示施設「カピバラハウス」で暮らしています。
そこで、意外と知らないカピバラの生態について、イングランドの丘飼育員の後藤敦さんに聞きました。
――カピバラは、どのような動物なのでしょうか?
【後藤さん】 ネズミの仲間で、現在地球上に生息している最大のネズミです。大人になると1.0~1.3メートルほどの大きさまで成長します。
日本でも多くの動物園で飼育されていますが、野生のカピバラは、南アメリカ東部アマゾン川流域を中心とした温暖な水辺に生息しています。ちなみに「カピバラ」は、現地の言葉で「草原の支配者」という意味があります。
――カピバラは、普段何を食べているのですか?