近年「モノよりコト」という意識が高まっている中、今年3月、兵庫県赤穂市にオープンしたカフェがある。『AMAMI TERRACE(アマミテラス)』。伊和都比売(いわつひめ)神社の境内にあり、瀬戸内海が一望できるなどロケーション抜群。ランチやデザートには、地元赤穂名物の塩を使用したメニューがあるのが特徴だ。
しかしここは一般的なカフェではない。ワークショップを併設した、いわば体験型カフェだ。“食に関するワークショップ”を愉しめる。
店内のワークショップスペースには、大きな平窯がしつらえられている。この平窯を使用して行われるのが、赤穂の海水を使った「塩作り」。平窯でゆっくり、じっくりと海水を煮詰めて塩の結晶を作る、昔ながらの製法を体験できるワークショップだ。
ワークショップは平日の水曜~金曜限定。ランチとセットで、ワークショップ・ランチとも、内容は時期により異なる。
6月には梅干し作りが行われていたが、7月の時点で公式ホームページには、海洋深層水で完全養殖している香り高いスジアオノリ(すじ青のり)の「板のり」作りと、「おだし(出汁)」の“うまみと香り”体験のワークショップが掲載されている。ランチは、「蟹クリームコロッケランチ」と「豆腐煮込みハンバーグランチ」のいずれかを選択する。
塩づくりも、月に2~3回ほど不定期で行われており、今後は「豆腐作り」、冬には「味噌作り」なども予定されているそう。予約は、電話または公式サイトで。(必ず事前に電話で予約状況を確認のこと)
また、ワークショップエリアに、『塩の味くらべ体験』や『海洋深層水の飲みくらべ体験』コーナーがあるのも珍しい。