真夏に食べるアイスは格別においしいものですが、暑さですぐにポタポタと溶けて手にかかってしまう……という困った経験も多いのでは?
そんな悩みを解決!? 今、炎天下に30分放置しても溶けない『おってぎアイス』という名前のアイスキャンディーが人気を博しています。
Tiktokの動画をきっかけに瞬く間に全国で話題となり、店の喫茶のみでの販売にもかかわらず、土日には、想定の5倍を超える売上を記録しているとのこと。
考案・開発したのは、今年で創業218年目の新潟の老舗和菓子店「乙(きのと)まんじゅうや」(同県胎内市)です。取締役の久世さんに、不思議なアイスの誕生のきっかけや、やさしい味わいのヒミツなどを聞きました。
■30分経っても溶けない『おってぎアイス』 誕生のきっかけは”偶然”
米どころ・新潟県の中にあって、胎内市の特産は“米粉”。久世さんは「アイスに米粉を混ぜて、まんじゅうのようなモチモチ食感と、アイス(キャンディー)のサクサク食感が合わされば、唯一無二の“クセになる食感”になるのでは?」と考え、開発に取り掛かりました。
そして、どのくらい溶かせばベストな「モチサク食感」になるのか、いろいろと試す中で動画を撮影していたある日。検証していたことをうっかり忘れて、そのまま30分以上放置。気付いて戻り、恐る恐る持ち上げてみると……なんと、アイスは溶けていなかったのです!
その動画をお店のtiktokアカウントにアップしてみたところ、若者の間で脚光を浴びたのが今年6月のこと。その後、あっという間に人気商品になりました。
@kinotomanjuya 当店のオリジナルアイスです🍦#おってぎアイス #乙まんじゅうや #新潟県 #不思議食感 #モチサク #アイス #夏に食べたい ♬ 10 Things I Hate About You - Leah Kate
ちなみに、検証の結果、ちょうどよいモチサク感を味わうには、2~3分ほど溶かしてから食べるのがベストと判明。完全に溶けた状態でも、ババロアのようなぷるぷるの食感に留まって、水のように液体になってしまうことはないのだそうです。