兵庫県が運用する「自主療養制度」登録者数が1万5千人超える その概要や目的とは? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫県が運用する「自主療養制度」登録者数が1万5千人超える その概要や目的とは?

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 兵庫県が8月上旬から運用を始めた「自主療養制度」。同月23日午前0時現在で、登録者数は1万5千人を超えた。制度の概要や、導入した目的について、兵庫県の保健医療部の山下輝夫部長に聞いた。

――「自主療養制度」は、どのような制度ですか。

 県が送ったり、自分で用意したりした診断用の抗原検査キットで検査をするか、無料の検査所で調べて陽性になれば、自分で「自主療養登録センター」に登録し、速やかに、自主的に療養してもらい、感染拡大を防ごう、という制度です。

――どのように申し込めばいいですか。

 検査キットは専用のホームページで申し込めます。当初は1日千個しか送れませんでしたが、市町とも協力し、1万個を送ることができるようになりました。陽性結果の写真などを送っていただいた上で確定します。結果に迷っている場合でも、県が確認しますので、安心して申し込んで下さい。

――対象となるのは、どんな人ですか。一方、対象にならないのは。

 まず一番大切なのは、無症状の人は対象ではありません。症状がない場合は、無料の検査場を利用してください。それから、重症の方には医療機関を受診していただきたいです。対象となるのは、呼吸が困難ではなく、自分で水分補給ができる程度の「軽症者」で、年齢は2~59歳の方です。高血圧や腎臓病などの基礎疾患がある方、それに肥満の場合は対象になりません。妊婦も同様です。また、同じようなシステムを独自に導入している、神戸市在住の人も対象ではありません。

――この制度のねらいはなんですか。

 オミクロン株「BA.5」による、「第7波」の真っただ中です。直近1週間の平均感染者数は、1日1万人を超えています(8月23日午前0時現在)。これに伴い、医療機関や保健所はひっ迫しています。重症化のリスクが比較的低いとされる人に自主療養してもらい、一方で、リスクが高いとされる、高齢者や基礎疾患のある方たちが、確実かつ迅速に、医療機関を受診できるようにするねらいがあります。

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