表の顔は名もなき秘書ですが、裏の顔は悪い奴から弱者を救う七人組。勧善懲悪エンターテインメント・映画『七人の秘書 THE MOVIE』が全国東宝系で10月7日(金)、ロードショー。
理不尽な目に遭っている弱者を救おう、と副業として人助けを請け負う秘書たち7人。東都銀行頭取の秘書・七菜が左手薬指のリングを他のメンバーに自慢します。
「私、一般人と結婚します!」
七菜の結婚相手は、信州一帯でホテルやレストランを経営する「アルプス雷鳥グループ」の次男・九十九二郎です。
結婚パーティーの日、7人の中心的存在で七菜の先輩秘書の千代が会場に駆けつけると、新郎の二郎の姿がありません。さらに二郎が経営を任されていた「雷鳥牧場」で火事があり、建物の焼け跡から地元・北アルプス市の市長が見つかります。
二郎の父親で雷鳥グループCEOの九十九道山は、息子の二郎が火をつけたのは私の責任、と火災現場に集まった人たちに頭を下げました。
七菜には、二郎が自分の牧場に放火するとは信じられません。二郎は不登校の子どもたちを保護して牧場の仕事を経験させたり勉強を教えたりするなど献身的に取り組んでいました。でも火事のあと行方不明になっています。
道山は、牧場の跡地をリゾートとして開発する計画を立てました。この地域でラーメン店を営む航一は、秘書たちへ依頼します。
「あの土地を取り戻してください。生きていけない人間がたくさんいるんです」
航一によると、牧場で働いていた人たちは火事で職を失い、道山のリゾート開発のため劣悪な環境で過酷な仕事をさせられているということです。
雷鳥グループのトップで九十九ファミリーのドン・道山は、表の顔は地元の名家ですが、裏では私腹を肥やすために手段を厭わない男でした。道山には息子が5人いて、三男・三郎はステーキ店の経営を、四男・四郎はホテルの経営を担っています。
秘書7人は、こうした息子らに秘書やメイドとして接近し、グループの不正を明らかにするため調査を始めます。
「雷鳥リゾート、相当やばいよ」
「リゾート開発のためならなんでもあり、ってこと」
「これまで何人ものカスを懲らしめてきたけど、断トツで最低最悪のカス!」
彼女たちが調べを進めていくうちに、道山は元財務大臣の粟田口とつながっていることが分かります……。