兵庫県産食材のおいしさを多くの人に知ってもらおうと、県と「ワールド・ワン」(神戸市中央区)は、旧五国(摂津、播磨、但馬、丹波、淡路)の名産品を使った特別メニューを開発し、同社が神戸市や大阪市で展開する「土佐清水ワールド」など7店舗で提供を初めた。「兵庫うまいもん自慢選手権」と題したフェアで、10月12日から25日まで。
使う食材は、生産量が全国2位の「須磨海苔」(摂津)をはじめ、2000年の歴史を誇る明石だこ(播磨)や、漁獲量全国トップのホタルイカ(但馬)、旬を迎えて解禁されたばかりの「丹波黒大豆」(丹波)、新しいブランド魚として期待されるえびす鯛(淡路)。味わいや特徴をいかし、それぞれにあった調理法で単品メニューを提供するほか、酢飯の上にすべての食材が乗った「五国満載!ひょうご海鮮丼」(税込1,628円)は見逃せない。
兵庫県の萬谷信弘・農林水産部長は「なかなか十分に知られていない兵庫県産の食材を知ってもらういい機会で、兵庫DC(デスティネーションキャンペーン、2023年)や大阪・関西万博(2025年)にもつなげたい」と意気込みを述べ、ワールド・ワンの河野圭一社長は「兵庫五国の食文化をしっかりとお客様に認知していただきながら、『地域に直接行ってみよう』という人の流れを作りたい」とアピールした。
また、開催店舗のひとつである「ひょうご五国ワールド」(神戸市中央区北長狭通2)では、兵庫県内の酒蔵で作られた日本酒60銘柄以上が税込み550円で30分間飲み放題になる催しが行われていて、あわせて楽しみたい。