政界引退表明の泉房穂・明石市長、地域政党結成へ 2023年市長・市議選で候補公募「明石市政継続を願う市民のため」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

政界引退表明の泉房穂・明石市長、地域政党結成へ 2023年市長・市議選で候補公募「明石市政継続を願う市民のため」

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 暴言問題の責任を取り、2023年春の任期満了での政界引退を10月に表明した兵庫県明石市の泉房穂市長(59)が、11月中にも地域政党を立ち上げる。泉氏自らが代表に就任し、2023年4月に予定される明石市長選・市議選で公募による候補者を擁立し、これまで進めてきた福祉メインの施策の継承を進めたいとしている。
 将来的には、兵庫県知事選挙や国政(衆参両院)選挙での候補者擁立も視野に入れる。

泉房穂・明石市長

 泉氏はこれまでにも、ラジオ関西の取材に「子育てや犯罪被害者支援など独自の施策を明石市だけで完結させるのではなく、全国に広げることが重要」と述べていた。政界引退の考えは変わらないという。
泉氏はこの地域政党を母体として、市長選候補のほか、市議選に6人程度を擁立、自公以外の会派と合わせて過半数獲得を目指すという。現在の市議会定数は30(欠員1)で、自民党が11、公明党が6と、自公だけで過半数以上を占める。

政界引退表明後、会見に臨む泉房穂・明石市長<2022年10月12日・明石市役所>

 泉氏は10月8日、市立小学校の式典で同席した市議会議長と市議に「賛成したら許さん」「次の選挙で落としたる」などと発言した。この2人は自身への問責決議案を提出した会派に所属していた。泉氏は同日中にこれを撤回し、2人に謝罪したが、同月12日の市議会本会議の最後に「(自民・公明との対立が続く)11年半の市長生活で、積もり積もった怒りが爆発した」と理由を述べた。そして自身の進退に触れ、「2023年4月の任期満了をもって市長のみならず、政治家としても引退する」と表明した。

【地域政党】
  特定地域の地方議会などで活動、またはその地域の利益を国政に反映させることを目的とした政治団体。 公職選挙法では、政党の要件を満たさない。
 日本では、大阪府を基盤とする「大阪維新の会」(2010年 橋下徹・元大阪府知事が創設)、東京都の「都民ファーストの会」(2017年 小池百合子・東京都知事)、名古屋市の減税日本(2010年 河村たかし・名古屋市長)などが次々に結成された。

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