憲法ってなに?←「国民の権利と自由を守るためのルール」 『日本国憲法』について、弁護士に学ぶ | ラジトピ ラジオ関西トピックス

憲法ってなに?←「国民の権利と自由を守るためのルール」 『日本国憲法』について、弁護士に学ぶ

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 新聞やテレビのニュースで時折耳にする「憲法」という言葉。小学校で習ったものの、詳しくは説明できないという人も多いのではないでしょうか。そもそも、憲法とは一体何なのか。兵庫県弁護士協同組合の理事長を務める藤本尚道弁護士に聞きました。

――「憲法」という言葉は知っていても、実際はよくわからないという方も多いと思います。「憲法」とは、いったい何なのでしょうか?

【藤本弁護士】 憲法とは、国家の基礎となる法のことをいいます。つまり、国家のあり方を決めたルールのことで、国民の権利・自由を国家権力から守るために、国がやってはいけないこと、またはやるべきことについて国民が定めた決まりなのです。

――憲法と法律の違いは?

【藤本弁護士】 「法律」は、私たち国民が守らなければいけないルールであり、“国が国民を縛っている”もの。一方、「憲法」は私たちの権利・自由を守るために、“国民が政治家の権力行使を縛っている”ものです。

「憲法」…国民の権利と自由を守るための“国を縛るルール”
「法律」…国家が決めた“国民が守らなければならないルール”

 憲法と法律とでは、向いている方向が逆だと考えるとわかりやすいでしょう。そして、憲法とは、国民の権利と自由を守るために国家権力を制限し、国がやるべきことや、やってはいけないことを定めた「国の最高法規」で、法律より上位にあります。

 日本のすべての法律や決まりは憲法に従って作られており、そこには「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」の三原則があります。

 そして、日本国憲法では「国会」「内閣」「裁判所」の三権分立をとることで権力の集中・濫用を避け、国民の自由と権利を保障するシステムを構築しています。国民の権利を守るために、権力が1か所に集まらないような仕組みになっているわけです。

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