スーパーやコンビニのお手軽なものから専門店で食べる本格的なものまで、日本でもすっかりおなじみとなったピザ。本場イタリアでは、ローマ風・ナポリ風・ミラノ風・シチリア風……などなど、地域ごとにスタイルが違うそうです。
今回取材したのは、本場のナポリピッツァが食べられるレストラン。阪急伊丹駅から徒歩4分の場所にある『Pizzeria HIRO〜ピッツェリア ヒロ〜』(兵庫県伊丹市)です。同店の魅力のひとつは、ある“日本人ピザ職人”の存在。どんな人かというと、4年に1度開催されるナポリピッツァのオリンピック的な世界大会『真のナポリピッツァ2019 オリンピアディ・マルゲリータ部門』で、本場の職人をおさえ見事1位を獲得した経歴を持つのです。
イタリア人が作るよりも評価が高かったというピザ。どんな味なのか……かなり気になりますよね? そこで、オーナーかつ、1位を獲得した本人である西本裕樹さんに話を聞きました!

――ピザの世界を目指そうと思ったきっかけは?
父がイタリア料理が好きで、よくパスタを作ってくれていました。それで自分もイタリア料理が好きになり、色々なお店で働いていくうちにナポリピッツアに出会い極めたいと思うようになりました。
――「極めたい」と思ったのはなぜ?
東京へ旅行したときに、有名なピザの店があったんです。食べて衝撃を受けましたね。今までに経験したことのないうまさの生地でした。これを自分の武器したい、と直感しました。
――ナポリピッツアの特徴を教えてください
最大の特徴は生地です。小麦粉・水・塩・酵母だけを使うシンプルな生地で、焼き上げるとモチモチした食感になります。

――西本さんの店では何種類くらいのピザがありますか?
現在は30種類ほど。使うチーズはイタリアから週3回空輸で取り寄せているモッツァレラチーズです。とくにおすすめなのは水牛のモッツァレラ。クリーミーなコクがあって、現地でも人気の高級食材として扱われているものをたっぷりちりばめています。
