神戸で1923(大正12)年に創業したエム・シーシー食品株式会社(本社・神戸市東灘区)が、100年を迎えた2023年、「100年目の私たちが考える、今一番おいしいカレー」として新商品(一部はリニューアル)を、3月1日から発売する。
エム・シーシー食品は、食品調理メーカー・水垣商店として神戸市で創業し、当初は昆布巻などを製造していた。昭和に入り、イワシ、いちごジャムなどの缶詰製造を始めた。
創業者・水垣敏正氏は、「和戦両面」という言葉を唱えた。この言葉は、今もエム・シーシー食品に息づいているという。創業者は、戦時中に軍事拠点の拡大に重きを置くあまり、終戦後に廃業していった企業を見て、「平和な時も戦争の時も、一定のバランスを取りながら経営の舵取りをする」との思いを伝えている。
戦後、1954(昭和29)年に改めて「エム・シーシー食品」として設立、家庭用と業務用、冷凍・冷蔵・レトルトなど、用途やジャンル別の形態で販売を進め、世界各国をめぐって食文化を研究した。食品業界で先駆的な商品も多いが、ベースには“手作りの味へのこだわり”がある。
そして1959(昭和34)年に調理缶詰(ミートソース・ドライカレー)を製造、1960(昭和35)年には 、商品全てに「世界の味」の文言を入れ、商標登録した。1964(昭和39)年、東京オリンピック選手村にいちごジャムを納品、1965(昭和40)年には新幹線のビュッフェ(後に食堂車)にカレー缶詰を納入したほか(後に冷凍ハンバーグを納入)、アメリカ農務省指定工場として、日本初の認定を受け、スキヤキ缶詰を輸出した。1968(昭和43)年には、調理冷凍食品 (クリームコロッケ)の製造を始める。
阪神・淡路大震災を乗り越え、1998(平成10)年、業務用冷凍食品『神戸そばめし』を発売、ロングヒット商品の『100 時間かけたビーフカレー』、『100年前のビーフカレー』は2001(平成13)年に誕生した。
そして地元・神戸で愛される食品メーカーを目指し、近年では兵庫県産農作物の開発や、神戸市での食育イベントなどにも参加している。
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