「1年生」or「1回生」 関東と関西、大学生の学年の呼び方なぜ違う?←東大・京大がルーツ!? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「1年生」or「1回生」 関東と関西、大学生の学年の呼び方なぜ違う?←東大・京大がルーツ!?

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 大学生の学年の呼び方は「〇回生」と「〇年生」、どちらに馴染みがあるでしょうか。関西出身の筆者にとっては「〇回生」が当たり前で全国共通だと思っていましたが、どうやらこの呼称は関西地方を中心に使われているそう。

 なぜ、関西では「〇回生」と呼ばれているのか? その理由について、東京女子大学で社会言語学・方言学の研究をされている篠崎晃一教授に話を聞きました。

◆ルーツは 東京大学と京都大学の進級制度の違いにあり!

 聞くところによると、東京大学では「年生」が使われているのだそう。これは、学年ごとに規定単位を取らないと次の学年に進級できない制度と関係があるそうです。つまり、学年途中で留年する可能性もあるため、“在籍している学年”がどこかを表す「年生」が採用されているといいます。

 一方の京都大学は「回生」呼び。こちらは学年ごとの取得単位数は決まっていないため毎年1学年ずつ進級ができ、4年目まで留年することはありません。そのため、入学してから“1回目の学年”“2回目の学年”というように、在籍年数を示す「回生」が使われるようになりました。この制度であれば、単位数が足りず在籍4年目で卒業ができなければ「5回生」「6回生」と数字が増えていくのにもうなずけます。

 つまり、関西圏の大学は京都大学の制度に影響を受けた結果「回生」が定着したと推測されるそうです。

◆関西でも「〇年生」の表記を発見!

 篠崎教授の話を受け、実際にどれほど「回生」が浸透しているのか、関西圏の大学11校(国立3校、私立8校)の公式サイトを調べてみました。すると 「回生」とともに、「年生」「年次生」を併用している大学が10校もあったのです!

 疑問に思いながらも 「回生」「年生」「年次生」がサイト上のどういったページで使われているのか深掘りしてみたところ、大まかな傾向が見えてきました。

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