何が違う? 電車の吊り革の持ち手 丸と三角 使い分けの理由を鉄道運営会社が明かす | ラジトピ ラジオ関西トピックス

何が違う? 電車の吊り革の持ち手 丸と三角 使い分けの理由を鉄道運営会社が明かす

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 ふだん何気なく掴まっている電車の吊り革。持ち手の部分には「丸型」と「三角型」があることにお気づきだろうか。インターネット上などでは、関西では丸型が多く関東では三角型が多いという説もあるそうだが、はっきりした違いや理由はあるのだろうか?

 両タイプの吊り革を採用している「Osaka Metro」を運営する、大阪市高速電気軌道株式会社・広報戦略部に聞いた。

吊り革の丸型・三角型、違いってなに?

 同じ機能を持つように見える丸と三角の吊り革には、それぞれにメリットとデメリットがあるという。

【丸型】
<メリット>角がないため乗客の頭にぶつかった際のダメージが少なく済み、回転させることで前の客が握っていた箇所を避けることができる。
<デメリット>持ち手が湾曲しているため、長時間握り続けると手が疲れてくるという人も。

丸と三角の吊り革があるのはなぜ?
丸型の吊り革

【三角型】
<メリット>長く掴んだ場合でも疲れづらい。
<デメリット>頭などに当たった場合、丸型よりもややダメージが大きいと感じることもある。

三角型(おにぎり型)の吊り革
三角型(おにぎり型)の吊り革

 Osaka Metroではかつては国鉄にならい丸型のみを採用していたが、現在はおもに今里筋線・長堀鶴見緑地線・南港ポートタウン線(通称ニュートラム)の3路線で三角型を採用している。理由は車体サイズに合わせ“乗客一人当たりのスペースを小さくするため”だという。よって、丸型と三角型の最大の違いは“持ち手部分の向き”だと同社は語る。

【丸型】穴が電車の進行方向に対して90度、つまり車窓側を向く。そのため手の甲が自分側に向き脇を開く体勢で掴まることになる。体の幅よりも肘が外側に出るため、1人あたりが占めるスペースが大きい。

脇が開く形になるため、混雑時にはちょっと気をつかう丸型吊り革
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