ヴィッセル神戸やFC大阪で活躍し現在はタレントとして活動中の近藤岳登と、現役選手としてパラリンピックを目指すパラスイマー久保大樹が、4月15日放送のラジオ番組『アスカツ!』(ラジオ関西)に出演。互いの競技やこれまでの経験について語った。
「サッカー以外の競技の楽しさが分からない」と率直な思いを口にした近藤。「もともと野球をしていたんですけど、サインが嫌で。打席に立っても一切ベンチを見ないから毎回怒られていて。それが嫌でサッカーを始めたんです」と、らしさあふれるエピソードを披露。「それ以来、ほかのスポーツを否定的に見ている。だから今日は水泳の楽しさを教えてほしい!」と声を弾ませた。
水泳の魅力について「対人ではなく、対自分(なところ)。勝敗は全部自分に返ってくるので勝ったときの喜びが大きい」と語る久保。さらに、泳いでいるときの音やグーンと進む瞬間など、水泳経験者にとっては“あるある”だというポイントを挙げた。近藤は終始「どういうこと!?」「そんなのあるの!?」と驚いた様子だったが、「苦しい練習を頑張っている自分」という言葉に対しては「それはわからんでもない」と共感を示した。
子どもの習い事のなかでも根強い人気を誇る水泳。パーソナリティを務める西岡も経験者だという。すると近藤は「一流選手には水泳をしていた人が多い」と発言。続けて「俺、そこかもな……。水泳やってたらよかったな。しなやかさとか柔らかさがないんだよな」と自虐ネタで笑いを誘った。
「モテたい」。昔からその気持ちが根底にあったという近藤にとって、スポーツはモテるためのツールだった。「プロになってお金を稼いでも、モテるためにお金を使うみたいな(笑)。マジでもったいなかった」と現役時代を懐古。「年を重ねれば重ねるほど価値が出てくるものに投資しておくべきだったな……。戻りたい(笑)」と冗談を交えつつ、「やっぱり自分に投資しなきゃだめ」と断言。さらに、このように続けた。
「超一流になるためには何をしたらいいかと聞かれたら、『シェフを雇ってコントロールされた食事を3食作ってもらうこと』と答える」(近藤)
経済的な問題を指摘されると、「俺も最初はそう思っていた」と近藤。そのうえで、「Jリーガー1年目はお金がないから、そんなところ(食事)に(お金を)かけられないと思ってた。でも、何かを削れば絶対に(お金を)かけられるね。超一流になりたいならそういうことをやるべき」と食事と体づくりの重要性を語った。
さらに「言い方は悪いけどさ」と前置きし、「3年とか5年よ、それをやる期間は。それでもダメだったらもうプロの世界で活躍するのは無理だから。だったら、3年ぐらいはそこに全部投資してもいいじゃん」と持論を展開した。
自身の過去をネタにしながらも「モテたいとかは考えない方がいい。モテたいと思っちゃう選手は大活躍しない」と分析した近藤。「それもエネルギーじゃないの?」という問いかけにも、このように回答した。
「エネルギーにはなるけど、超一流にまでのぼりつめるようなエネルギーにはならない。超一流になるためのエネルギーは永遠に、『うまくなりたい』『楽しい』という気持ち。それこそ『サッカーをやってるのが楽しいのに何でほかのことをやんなきゃいけないの』というスタンスが超一流になる。『モテたい』は、2流・3流界での超一流(笑)。それ以上はいかない」(近藤)