命がけで断崖絶壁登る「ツバメの巣ハンター」 サステナブルの一歩先、環境再生目指すリジェネラティブへ | ラジトピ ラジオ関西トピックス

命がけで断崖絶壁登る「ツバメの巣ハンター」 サステナブルの一歩先、環境再生目指すリジェネラティブへ

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 超高級食材「ツバメの巣」を自らの手で採取する「ツバメの巣ハンター」がラジオ番組にゲスト出演し、ツバメの巣に対する思いを語った。

エムスタイルジャパン株式会社の代表取締役・稲冨幹也さん(写真右)、『セケンテー/ぼくらは囚われない』パーソナリティーのCEOセオ(同中央)と田中大貴(同左)

 ラジオ番組『セケンテー/ぼくらは囚われない』(ラジオ関西)の2023年4月15日放送回に出演したのは、エムスタイルジャパン株式会社で代表取締役を務める稲冨幹也さん。ツバメの巣専門ブランド『BI-SU(ビース)』を立ち上げ、自身も現地に赴くツバメの巣ハンターとして活躍している人物だ。

 フカヒレやアワビと並ぶ3大珍味であり、高級中華食材として高値で取り引きされている「ツバメの巣」。「マレーシアでツバメの巣と出会い、その魅力にとりつかれた」と話す稲冨さんは、その希少性の高さから乱獲や密猟がはびこっていることに対して強い憤りを覚えたという。

「そういう世界をなくしたい、正しい方向にもっていきたい」。そんな思いから、ツバメの巣専門ブランド『BI-SU(ビース)』を立ち上げた。ブランド名には「人間にも環境にも動物たちにも、すべてに美しい巣=美巣(BI-SU)」という意味が込められている。

 ツバメの巣は、天然と養殖(ニセモノ)を判別することが難しい。「100パーセント天然であること、つまり本物であることを保証するためには自分の目で確かめる必要がある」と考えた稲冨さんは、自らマレーシア・ボルネオ島の洞窟へと赴き、ツバメの巣を採取。命がけで断崖絶壁をのぼる姿から「ツバメの巣ハンター」と呼ばれ、日本人として唯一、マレーシア政府から天然物の採取を認められているという。

『BI-SU』で取り扱うアナツバメは30日かけて唾液を分泌し、巣を作る。雛(ひな)が巣立ったあとは同じ巣を使わない習性があることから、“2度と使われなくなったツバメの巣”をアップサイクルし、人々の健康や美容に貢献。同社では「サステナブル」の一歩先、「リジェネラティブ(再生・回生)」という考えを掲げているという。

「最近は化粧品にも力を入れている」と話す稲冨さん。食べるという“内側”からのケアだけでなく、独自技術により巣をエキス化することで皮膚から塗布して浸透させる“外”からのケアも実現。インナーケア、スキンケア、ボディケア、ヘアケアなど、ラインナップを拡充しているという。

「初期のころから愛用していてヘビーユーザーなんです」と話すのは、パーソナリティーのCEOセオ(連続起業家兼アーティスト)だ。この言葉をうけた稲冨さんが「日本にはツバメの巣を食べる文化もフードもないところから始まった。日本で文化を作るのは大変だった……」と、駆け出しのころを振り返る場面もみられた。

「世界中にツバメの巣の素晴らしさを伝えたい」と考える稲冨さん。ツバメの巣が持つ未知なる可能性を発掘するための研究にも邁進している。


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『セケンテー/ぼくらは囚われない』
放送日時:毎週土曜日 20:00~
放送局:ラジオ関西(AM 558kHz / FM 91.1MHz)
連続起業家兼アーティストのCEOセオとフリーアナウンサー田中大貴がパーソナリティを務める。


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