兵庫県明石市の丸谷聡子市長が、重点政策の1つに挙げている市民との直接対話「タウンミーティング」の第1回が31日開かれた。
「まるちゃんカフェ 語ろう つくろう みんなの明石」と題し、初回のテーマとして「障がい者」を取り上げた。
今後は毎月1回ペースで、テーマ別、地域別の開催や、子どもたち、子育て世代の親などグループ別に開催する。
ミーティングでは、議論内容や提案を、絵や図形などのグラフィックを用いてリアルタイムにまとめる「グラフィックレコーディング(グラレコ)」を導入した。
また参加者の緊張を解くために、車座をイメージし、大きな段ボール紙を円形に切り抜き、輪になって着席した6人の膝の上に置き、メモ書きもできる「えんたくん(円卓)」を用意した。
明石市には、一人ひとりの個性を重んじ、”分けへだてない、みんな一緒”という概念を根底に置いた「あかしインクルーシブ条例(2022年4月施行)」があり、タウンミーティングでは、寄せられた多様な意見を尊重し、市政運営に生かすことを狙いとしている。
今回の参加者は88人。初回ということもあり公募形式ではなく、関係先への声かけだったが、当初予定していた40人を大きく上回った。
そして、参加者ひとりひとりがまず、明石のまちの好きなところを述べ、「障がいのある人もない人も安心して暮らせるまち」にするために、どうすれば良いかを話し合った。