「食べることは生きること。そこをおざなりにしてはいけないと思うんです」
7月31日放送のラジオ番組『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』(ラジオ関西)でそう語ったのは、関西に根ざした食品スーパー「パントリー」「ラッキー」を運営する株式会社大近の営業推進部部長・執行役員を務める大谷俊介さん。
同社の「パントリー」は京阪神と東京・神奈川・愛知・広島に計25店舗を、「ラッキー」は大阪と奈良に計9店舗を、それぞれ展開。「“高級”ではなく“高(品)質”」(大谷さん)の食品を提供することにこだわりを持つ食品スーパーだ。今年7月21日には阪急北千里駅近くに「パントリー千里藤白台店」が新たにオープンしている。
「品質の基準は、食品添加物を(できるだけ)使わないこと。ということは、身体にやさしい。だから、健康で安全な生活を提供する食品スーパーマーケットとの位置づけで勝手に我々は思っている。それがお客さんに浸透していただいている」と、大谷さんは自社の取り組みについて胸を張る。
「(食の)“安心”が何であるか、ウチの場合は食品添加物を限りなく少なくすること。創業者も言っていたが、基本的に化学的に合成されたものは、とるより、とらないほうがいい。それをずっと突き詰めて、自分のところで工場を作ったり、プライベートブランドでもアミノ酸や保存料などを抜いたものをOEMでつくっていただいている」(大谷さん)
その一方で、「もちろん(食品添加物を省くと)日持ちはしないのでコストがかかり、原料にこだわる必要もある」と一筋縄ではいかない点を挙げ、それでもなお“安心”にこだわる理由として「食べることは生きることなので、そこをおざなりにしてはいけないという思いがある」と同社の信念を語った。
さらに大谷さんは「食べることは本当に幸せなこと」と切り出し、あるエピソードを披露。
「スーパーマーケットでお客様が買い物をしなくなるときって、分かりやすいんです。夫婦でいらっしゃっていたお客様のご一方がお亡くなりになられたときです。ひとりでおいしいものを作って、ひとりで食べても幸せを感じないということでしょうね……」
大谷さんは「一緒に食べる人が『おいしい』と言ってくれるから初めて『おいしい』と感じる。そんな小さな幸せを1日に3回も感じられるという意味でも、食べることは生きるということ、『おいしいはうれしい』、『食は愛』だと思っています」と持論を展開していた。
最後に大谷さんは、「おいしくて安全なものを食べれば身体が健康になって家族も幸せになる。提供する側としても幸せを感じられますし、社会に多少なりとも役に立っているという実感が得られます」と、同社での今の仕事のやりがいについても語っていた。
※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2023年7月31日放送回より