「人生ゲーム」は今年で55周年を迎えているという超ロングセラーのボードゲームです。リニューアルを繰り返し現在のものは8代目。一度は遊んだことがあるという方も多いことでしょう。
改良にあたっては、「ルーレット回してコマを進めお金を多く手にした人が勝ち」という基本的なルールは変わらないものの、時代によってマス目や職業など要素だけでなく、車型のコマや人型のピンなど細かいところも手が加えられているとのこと。いったいどのような変化が加えられているのでしょうか。 「人生ゲームシリーズ」の販売を行うタカラトミーに話を聞きました。
1968年に発売した人生ゲームですが、スタンダード版となるフラッグシップモデルとしては8代目となる新作が今年の4月に登場しています。“ルーレットを回して出た数を進み、お金を多く得た人が勝ち”という基本的な遊び方には変更が無いものの、人生の選択や価値観がより多様化したことがゲームにも反映されているようです。
例えば「『結婚』の選択はルーレット次第に変更(奇数が出たら結婚しない、偶数が出たら結婚)」、職業には「アニメーター」や「大人気動画クリエイター」などが追加されています。マス目に関して過去の代表的なものを見てみると、1983年発売の3代目に「お世話になった人達にお歳暮を送る」、1990年発売の4代目には「パソコン通信を始める」など、時代を感じるようなものが多くあり、それが最新作では「昆虫食」「サブスク」「リモート会議」などワードが盛り込まれています。
時代を表すようなコマの採用にも注意をされているよう。
広報によると「スタンダード版は最近では7~8年程度でリニューアルを繰り返しています。そのため、マス目に関して、短期的ブームで終わるかどうかの見分けは難しいですが、トレンドを取り入れつつ、次のリニューアルが行われる7、8年後も廃れないようなものを意識して取り入れるようにしています」とのことです。
「人生ゲームは55年の歴史の中で、家族やご友人と膝を突き合わせて楽しんでいただくゲームとしてプレイヤー同士のコミュニケーションを大切にしています。マス目に止まりながら、みんなで話し、コミュニケーションが育めるような内容であることも意識しています」(タカラトミー)