「働くやりがい」や「感謝される喜び」を感じる場に 社会福祉法人が取り組む新しい障がい者就労支援 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「働くやりがい」や「感謝される喜び」を感じる場に 社会福祉法人が取り組む新しい障がい者就労支援

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 様々な障がいのある人が安全に安心して働ける場所を作ろうと、兵庫県内で障がい者福祉施設を運営する『社会福祉法人くすのき会』が、新しい就労継続支援事業所の開設準備を進めている。

 施設建設費用の支援を求めたクラウドファンディングでは当初の目標額を達成し、現在はネクストゴールに向けて挑戦中だ。同法人の勝浦正司さんに話を聞いた。

『社会福祉法人くすのき会』勝浦正司さん

 社会福祉法人くすのき会は1963年、神戸市で精神薄弱児施設として運営を開始し、施設入所支援・生活介護・就労支援といった多種多様な障がい福祉サービスを提供している。

 就労支援継続B型事業所として2009年に開所した神戸市長田区の「ワークステーション細田」では、約40人の利用者が作業に従事しており、勝浦さんは「障がいのある方の『働きたい』、そしてご家族の『働かせてあげたい』という思いを実現する場を増やすため、新しい事業所を作ることにしました」と話す。

ワークステーション細田の外観

 来年4月に神戸市長田区で開所を目指す就労継続支援A型事業所「まちかどファーム新長田(仮称)」では、室内での水耕栽培事業をスタートさせる予定だ。導入する水耕栽培システムは特殊な農業技術を必要とせず、小規模でも十分な収穫が見込める新しいモデルで、付加価値の高い無農薬野菜が生産できるという。

 これまでも事業所では屋外での農作業を実施していたが、天候に左右される場合も多く、また体調不良を訴えることが難しい利用者の体調管理にも困難な場面があったという。

「屋内で行う水耕栽培なら郊外の農園に出向くことがなく、炎天下や寒空の下での作業もありません。利用者の皆さんが通い慣れた事業所で落ち着いて働けると考えました」(勝浦さん)

室内での水耕栽培事業をスタート予定
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