神戸港から「海、救え!」 『帆船みらいへ』大阪・関西万博スペシャルサポーター就任 ゼリ・ジャパン | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸港から「海、救え!」 『帆船みらいへ』大阪・関西万博スペシャルサポーター就任 ゼリ・ジャパン

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 大阪・関西万博(2025年4月13日〜10月13日 184日間)の魅力を広めようと、運営する日本国際博覧会協会と環境問題に取り組むNPO法人ゼリ・ジャパン(東京)が、「帆船みらいへ」号を万博スペシャルサポーターに任命、24日、神戸港・中突堤(神戸市中央区)で任命式を行った。

大阪・関西万博スペシャルサポーターとして「ポリマ」号から引き継がれた「みらいへ」号<2023年10月24日午前 神戸港・中突堤>
帆船「みらいへ」船上でゼリ・ジャパン更家理事長(右側)とタレント・ぺえさん

 大阪・関西万博では、153の国・地域のほかに13の民間企業・団体がパビリオンを出展する。

 このうちNPO法人ゼリ・ジャパン(本部・東京都品川区)は、「海の蘇生」をテーマとしたパビリオン『BLUE OCEAN DOME(ブルー・オーシャン・ドーム)』を出展する。

ゼリ・ジャパンが大阪・関西万博に出展するパビリオン『BLUE OCEAN DOME(ブルー・オーシャン・ドーム)』 ※画像提供 ゼリ・ジャパン

 ゼリ・ジャパンは、資源とエネルギーを循環再利用し、廃棄物をゼロに近づける「ゼロ・エミッション構想」(ZERI=Zero Emissions Research and Initiative)を出発点として、循環型社会を実現するために 2001年に設立されたNPO法人。
理事長は、衛生用品・食品などを製造販売するサラヤ株式会社(大阪市東住吉区)代表取締役社長・更家悠介氏。

更家理事長(サラヤ社長)「帆船のロマンを通じて海の豊かさと大切さを伝えたい」

 大阪・関西万博の『BLUE OCEAN DOME』では、「海」を前面に打ち出して、パビリオンの来場者に海洋汚染問題を考えるきっかけを示し、海洋資源の持続的活用や、海洋生態系の保護について学ぶことができる場にする。

 ゼリ・ジャパンが特に重要なミッションとして挙げているのが、「海洋プラスチック汚染防止」と「海の持続的活用」。
 2019年6月、大阪で開催されたG20サミットで、日本は2050年までに海洋プラスチックごみによる新たな汚染をゼロレベルまで削減する「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を提案し、各国首脳間で共有された。

帆船「みらいへ」号、大阪・関西万博スペシャルサポーターに<2023年10月24日午前 神戸港・中突堤>

■夢は憧れから未来へ…青く澄んだ海に旅立つ

 こうした中、ゼリ・ジャパンは大阪・関西万博のスペシャルサポーターとして、神戸港を母港とする「帆船みらいへ」号を活用することになり、神戸港(神戸市中央区)中突堤で24日、任命式が開かれた。

 「帆船みらいへ」はもともと、大阪市が1993年に約14億円をかけて建造した「あこがれ」という航海練習船だった。しかし、2012年に橋下徹市長(当時)による行財政改革の一環で運航打ち切りとなった。
 その後、一般社団法人「グローバル人材育成推進機構」(神戸市)の所有となり、神戸港を母港に「セイルトレーニング(体験航海事業)」を行っていたが、今回、ゼリ・ジャパンへ所有権が移った。

 「あこがれ」は「みらいへ」。11年という歳月を経て、また新たなミッションが吹き込まれた瞬間だった。


大阪・関西万博パビリオン「BLUE OCEAN DOM E」イメージ映像 ※提供 ゼリ・ジャパン


ゼリ・ジャパン オフィシャルサイト
ブルーオーシャン・イニシアチブ オフィシャルサイト

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