神戸の観光スポット、ビーナスブリッジのそばに建つ「諏訪山公園レストハウス」(神戸市中央区)が2日(土)、「KOBE KITANO TERRASSE」(以下、神戸北野テラス)としてグランドオープンします。手がけるのは、神戸北野ホテル(神戸市中央区)総支配人・総料理長の山口浩氏です。先月28日には飲食やメディア関係者らを招いてのレセプションが開かれました。山口氏は、ここを拠点に国内外へ神戸の魅力を発信していくとしています。
同レストハウスは、1982(昭和57)年に竣工。公益財団法人神戸市公園緑化協会が管理運営を担っています。2階建てで、1階は足元までガラス張り。コーナー部分が崖に向かって張り出すように建てられているのが特徴です。前を遮るものがないため、夜には“1,000万ドルの夜景”が眼下に広がるとともに、昼と夜、そして山の自然が醸す四季折々の風景を望むことができます。
建設当初から約30年間はフランス料理店「トゥール・ドール」として、2013年からはイタリア料理店「ジャンカルド」として親しまれてきましたが、今年3月、ジャンカルドが契約満了に伴い撤退。その後、神戸市により外壁、屋根、ライトアップなどのリニューアル工事が実施されていました。
神戸北野テラスは、1階がレストラン、2階はバーとなっています。レストラン「La TERRASSE(ラ・テラス)」は13テーブル36席。神戸北野ホテルの代名詞でもある「世界一の朝食」(※1)のほか、昼間はフランス料理のシェフが作る手ごろなパスタ料理を提供します。山口氏によると、薄さ0.01ミリのかつお節をかけたカルボナーラや、ローストビーフのような肉を乗せたボロネーゼなどがメニューに並び、仕上げは客の前で行うとのことです。夜は、ガストロノミーコースや神戸牛のコースなどがそろいます。
2階の「amuse BAR(アミューズ・バー)」はカウンターが設けられ、高台からの風景を眺めながら食事後の時間を過ごせる仕様となっています。
フロアには、オールドバカラを並べたキャビネットやソファなどのアンティーク家具を配した特別室があるほか、バルコニーに出て風にあたることもできます。