最近よく耳にする『SDGs』という言葉。「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」のことで、貧困や飢餓、気候、環境などに関する17の目標が設定されており、一人ひとりによる身近な自分事としての取り組みが世界中で広がっています。
そんなSDGsに気軽に貢献できる上に、消費者へのやさしさにも配慮した店が神戸市須磨区にあります。食品ロス削減ショップ「ecoeat神戸白川台店」です。運営する中根義将さんに聞きました。
食品ロス削減ショップ「ecoeat」には、菓子や飲料など約200種類の食品が並びます。“消費者にやさしい”のは価格面です。例えば、500ミリリットルのペットボトル入りドリンクが1本30円、レトルトカレーが1袋90円以下など、そのほとんどが市場価格に比べて2割以上値引きされたもので、中には9割引の商品もあるといいます。
店内は、ダンボールに入ったまま陳列された商品も並ぶなど一見すると業務用の食品店や卸売問屋のような雰囲気ですが、一般客が1点から購入することができます。
実は、これらの多くが“一般には出回らない商品”だといいます。というのも、同店で販売するのは廃棄予定の商品。メーカーや商店などから買い取ったり無償で引き取ったりしたものです。一部には賞味期限が切れているものもありますが、その中でも「安全かつおいしく食べられる食品」のみを厳選しているそう。
中根さんは、“賞味期限”と“消費期限”の大きな違いについて話しました。
“賞味期限”は「おいしく食べることができる期限」のこと。スナック菓子、カップめん、チーズ、缶詰など、比較的傷みづらい食品に表示されることが多く、この期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではないといいます。