新しい神戸マラソンへ 将来構想検討委が提言まとめる フィニッシュ地点変更、車いす種目の新設など | ラジトピ ラジオ関西トピックス

新しい神戸マラソンへ 将来構想検討委が提言まとめる フィニッシュ地点変更、車いす種目の新設など

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 2011年に始まった神戸マラソンの今後の在り方について議論してきた「将来構想検討委員会」(委員長:神戸大 山口泰雄・名誉教授)が提言書を取りまとめ、23日、大会の実行委員会に提出しました。実行委はこの提言をもとに、具体的な検討に入ります。

 検討委は、学識経験者や県や市の関係者らによって構成されていて、2023年3月に初めての会合を開きました。過去10回の大会の検証や大会運営の見直しなどについて、あわせて5度にわたる話し合いを行い、同年12月に最終会合を終えました。

実行委の松本俊裕・会長(右)に提言書を手渡す、将来構想検討委の山口泰雄・委員長(23日午後=兵庫県民会館)

 提言によると、コースの折り返し地点を、明石市の大蔵海岸まで西に2キロ伸ばします。また、フィニッシュ地点は、現在のポートアイランド・市民広場付近から、神戸市中心部のウォーターフロントエリアに変えます。

 この変更で、現在のコース終盤にある、高低差20メートルの急坂・浜手バイパスや、強い風が吹く神戸大橋を回避できます。これにより、ランナーの負担減やレースの高速化が期待されるほか、車いす種目やファミリーラン、ファンランなどを新設することができるようになり、多くの世代の参加を促します。

 また、まちの中心部をフィニッシュ地点とすることで、イベントの開催や地元商店街との連携などによってにぎわいをつくり出し、経済効果を生みだすことを目指します。

 申し込む人の数が減っていることや、海外からの参加が少ない現状に対しては、情報発信に力を入れ、ランナーの確保に努めます。そのほか、有力なランナーに参加してもらうため、現在の開催時期である「11月第3日曜」の変更も視野に入れます。

 実行委員会は、早ければ2025年の大会から、コース変更などを実現したいとしています。

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