兵庫県姫路を起点として、中国山地を横断し島根県出雲へと続く旧街道「出雲街道」。この出雲街道の宿場町・城下町として栄えた岡山県真庭市の勝山は土蔵や白壁・格子窓の古い町並みが残ることから、1985年(昭和60)に岡山県初の「町並み保存地区」に指定された地域だ。昔ながらの酒蔵に、旧家、武家屋敷といったノスタルジックな建物に加え、古民家、蔵などを活用した工房、カフェ、ギャラリーなどが軒を連ね、歩くだけでも楽しい趣を醸し出している。
草木染めで造られた”のれん”が勝山のシンボルになっており、そのお店にあった絵柄(例えば自動車屋だと車の絵など)が楽しめる。着物で散策も可能だそう。
そんな同地区周辺で3月1日(金)~5日(火)、「勝山のお雛まつり」が開催される。江戸時代から代々受け継がれたものや手作りのものまで、様々な雛人形が160軒あまりの民家や商家の軒先や部屋に飾られるという。それぞれ工夫を凝らしたディスプレイも見所のひとつ。優雅なものから素朴なものまで、幅広く楽しめるとのこと。
このイベントに合わせて様々な企画も用意されている。町並み保存地区内にある「FUNAYADO(ふなやど)」では木雛の作成体験イベントを開催(先着順)。同日「御前酒蔵元 辻本店」では『蔵元のお雛まつり2024』が開催される(入場料500円)。蔵元直営の「お食事処西蔵」では、期間中限定の特別メニューも提供される予定だそう。
そのほか真庭市立中央図書館では「としょかん おひなスタンプラリー」や、インスタグラム・フォトコンテストなども実施される。カフェなどもあるので、のんびり散策もできそうだ。
勝山町並み保存地区から約15分ほど車を走らせれば中国地方随一のスケールを誇る「神庭の滝」も散策でき、園内で野生のニホンザルも見られる可能性もあるという。日本の伝統文化と自然を一挙に楽しめるのが勝山の魅力といえるかもしれない。
※ラジオ関西「羽川英樹 ハッスル!」 2024年2月29日放送回「岡山県北ハッスル情報」より
【勝山のお雛まつり】
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