日本のマチュピチュや「天空の城」とも呼ばれる国史跡「竹田城跡」が、1日開山しました。
「竹田城跡」は日本100名城のひとつであり、秋の早朝には朝日に照らされて雲海に浮かぶ姿が「天空の城」と呼ばれ、多くの人を魅了しています。1月4日から2月末までは冬季閉山となりますが、3月1日から入城者を受け入れています。
この日行われた開山式には50人ほどが参加。過去の開山式では市の職員らが甲冑を身につけるなどしていましたが、今年は初めて藤岡勇・朝来市長が城主に扮し、「今年1年も多くの方にお越しいただきたい」とあいさつしました。100名城を巡っているという千葉県の家族連れは、「きのう、兵庫県に到着して、姫路城や赤穂城を見学してきた。竹田城は初めて。日本のマチュピチュと言われているので、城跡からの景色を楽しみにしていた」と話していました。
また開山式に合わせ、竹田城跡に向かう道中にある「落ちない岩」で安全祈願・合格祈願が行われました。この岩は、地元住民の間で「落ちそうで落ちない」不思議な岩と言われており、最近では受験生が合格祈願のため訪れるといいます。竹田城跡ボランティアガイドの藤岡秀夫会長は、「地元でも大切にしている観光名所のひとつ。ぜひ見ていただきたい」としています。