3月は「自殺対策強化月間」。
自殺対策の重要性に関する国民の理解と関心を深めるため、自殺対策基本法に位置づけられている。
兵庫県では、こころの健康づくり、うつ病をはじめとする精神疾患の早期の相談・受診の大切さを正しく理解し、さまざまな悩みや問題を抱える人のための相談窓口を設置するなど、自殺対策に取り組んでいる。
12日午後、神戸・三宮で行われた「自殺予防街頭キャンペーン」では、兵庫県薬剤師会・兵庫県弁護士会・神戸いのちの電話・兵庫県精神保健福祉センターが一体となり、相談窓口が掲載されているポケットティッシュとウエットティッシュ計3500個を配布し、「ひとりで悩みを抱えないで」と呼び掛けた。
兵庫県では、眠れない、遅刻や休みが多くなった、原因不明の体調不良が続く、酒を飲む量が増えた、何もかもにイライラする……そういった心身の変化や不安を感じたときには「ひとりで悩まず、家族だけで抱え込まず、その思いを相談してください」と呼びかけている。
関係者はまた、自殺の危険を示すサインに気づき、悩んでいる人に声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげて見守る「ゲートキーパー」の必要性を訴えている。
全国で養成のための講座が開かれているが、「助ける側の知識を得てもらうのと同時に、悩みや心の不調は誰にでも起こりうることから“セルフケア(自分事として)”にも役立てていただきたい」と話す。