大阪・関西万博 開幕まで1年 神戸のエキスポ・ウオッチャーが語る”レガシー(遺産)”とは? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

大阪・関西万博 開幕まで1年 神戸のエキスポ・ウオッチャーが語る”レガシー(遺産)”とは?

LINEで送る

この記事の写真を見る(27枚)

 大阪・関西万博開幕まで1年。国と関西の各自治体は機運醸成策をはかる一方で、1970年大阪万博から50年の年月を経てもなお、何かと比較されることも多い。
 ”エキスポ・ウオッチャー”と自負する神戸市北区の会社員、二神敦さん(ふたかみ・あつし)さんは、1972(昭和47)年生まれ。1970年大阪万博のことは知らない。

1970年大阪万博のシンボル「太陽の塔」プロジェクションマッピング<2024年3月8日撮影 大阪府吹田市・万博記念公園> ※画像提供・TSP太陽株式会社
2025年大阪・関西万博会場の人工島・夢洲(ゆめしま)夕景イメージ ※画像提供・日本国際博覧会協会

 二神さんは1981(昭和56)年、8歳の時に開かれた「神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア’81)」以降、小規模なものも含めて国内外で開催された163の博覧会を訪れた。

初めて訪れた「神戸ポートピア博覧会(ポートピア’81)」<1981年5月3日撮影> ※画像提供・二神敦さん
2000年ドイツ・ハノーバ万博 アブダビ館にて ※画像提供・二神敦さん

 学生時代には博覧会でのパビリオン運営業務に従事。就職後は、淡路花博や愛知万博などの博覧会はもちろん2002FIFAワールドカップ、2007世界陸上大阪大会、2019ラグビーW杯など スポーツ系も含めた数々のイベントでボランティアスタッフを経験している。
 そして2018年11月、2025年に大阪での万博開催が決まった時は、フランス・パリで行われた決選投票を中継した大阪市内のパブリックビューイング会場にも駆け付けたほどだ。

2015年ミラノ万博 バングラディシュパビリオン ※画像提供・二神敦さん
2020ドバイ万博 郷土館 ※画像提供・二神敦さん

 大阪・関西万博をめぐっては、資材費の高騰などによる予算を底上げが物議を醸している。

 当初の1250億円から2020年に1850億円、2023年には2350億円まで増額された。これ以外に少なくとも800億円あまりの国費負担が生じるという。
 シンボルとされる「大屋根リング」の建設費は約350億円と、国会でも「無駄遣い」と批判されるなど、2023年11月の開幕500日前から批判の勢いが増してきた。

海上から見る夢洲「大屋根リング」<2024年2月22日> ※撮影・ラジオ関西コンテンツニュース部
建設中の夢洲「大屋根リング」<2024年4月8日> ※撮影・ラジオ関西コンテンツニュース部

 二神さんは2024年3月、1970年大阪万博の“レガシー”と最新テクノロジーが大阪・関西万博に繋がる“未来”を体感する「1970大阪万博展覧会」を訪れた。

「1970大阪万博展覧会」東京会場に訪れた8歳の男子小学生「(想像もつかない世界に)何となくワクワクするようなイベントだったのかな」と感想を話した
EXPO'70年のレガシーをAR(拡張現実)ポイントとして、他の作品とコラボレーションして異なる世界観が
LINEで送る

関連記事