SNSで話題となり、ネットショップで売り切れ続出となったパーティーグッズ「ドリームキャンドル」。製造しているのは、パーティーグッズ専門店ではなく、日本で唯一、革靴の“シャンク”を造っている株式会社田中務補商店(神戸市長田区)です。
「ドリームキャンドル」は、花火、ロウソク、音楽、LEDライトなど、盛りだくさんの演出で誕生日をお祝いするパーティーグッズです。
つぼみの形のボディから伸びた花火に点火すると、40秒程燃えながらゆっくりと導線を伝います。その後、パッとつぼみが開花し、中から人形が登場。メロディーとLEDが作動し、花びらが回りながらお祝いムードを演出します。
SNSやスマートフォンが一般的になるよりも前の2005年に発売されましたが、TikTokやInstagramなどを中心に人気を集め、いまでは100万個以上の販売数を記録しています。
現在は、クリスマス向けの商品が登場したり、流れる音楽が豪華になっていたりと、バリエーションも増えています。ほかに、窓付きのパッケージデザインにリニューアルしてわかりやすくするなどの進化も遂げています。3代目となる最新バージョンには、1200箱限定で20箱にひとつ金のフィギュアが入っており、楽しめる要素が満載です。
そんなドリームキャンドルですが、販売している田中務補商店はパーティーグッズの専門店というわけではありません。同社が取り扱っているのは、靴の中敷きの下に入っている「シャンク」と呼ばれる“靴バネ”です。実はこのシャンク、現在、日本では同社でしか製造していないのだとか。
阪神・淡路大震災の発生や、海外から靴の輸入が増えたことも関係し、国内の製造会社は減少。その結果、いまでは、田中務補商店が国内唯一の製造会社となりました。