姫路城(兵庫県姫路市)の東、獅子舞で有名な大塩天満宮の近くに、今年で開学16年目を迎えた姫路大学はあります。目の前に播磨灘が広がるキャンパスでは、看護学部・教育学部の2学部で約800人の学生が学んでいます。
このほど、ラジオ関西の番組『Clip』(毎週月~金、午後1時から)で、姫路大学教育学部こども未来学科教授の榎並雅之さんに、全国でも珍しい同大学の特長や、学びの環境などについて聞きました。
同大学の特長として榎並さんがまず挙げたのが、学生の数に対して教員の数が多いこと。それは、同学科の通学過程に併設する通信課程にも教員がいるためです。一部の教員は両方の課程で指導を行っており、榎並さんもその一人です。
学生と教員との距離が近いのも特色の一つ。「意外と、こぢんまりと少人数で学ぶことを好む学生も多い」(榎並さん)そうで、学生が研究室に訪れるのもよくある出来事だといいます。「学生が3年になる頃には、ほぼ全員の顔と名前が一致します」と榎並さんは話します。
取得できる免許・資格もさまざまです。通学課程では保育士・幼稚園教諭・小学校教諭・養護教諭の免許を、通信課程ではそれらに加え、図書館司書や学校図書館司書教諭の資格を取得することもできます。図書館司書の資格を取ろうと、通学課程で学びながら通信課程でも学ぶ学生がいるそうです。
さらに、養護教諭と他の免許を同時に取ることができます。これは全国でも珍しく、通信課程に限っては西日本唯一とのことでした。ちなみに通信課程でも「指導法」等では、スクーリング(キャンパスに足を運ぶ)で模擬授業や実技を通して学びを深めます。