今年の夏も記録的な猛暑だそうだ。強烈な暑さに食欲も落ちてくるこの時季は、少しの量でも栄養価の高い食べ物がおすすめ。そのひとつが夏野菜の中でも比較的カロリーが高い「とうもろこし」。エネルギー源の炭水化物を多く含み、エネルギー代謝に必要なビタミンB1・B2も豊富なので、夏バテによる疲労回復に効果を発揮するのだそう。他にも貧血予防に効果が期待される鉄分や、塩分の調整をしてくれるカリウムなど夏場に必要な栄養素を含んでいる。
神戸市須磨区にある産直市場「ナナ・ファーム須磨」の“野菜ソムリエ”神垣さんに、おいしく食べるコツを聞いた。
☆☆☆☆
「とうもろこしは鮮度が重要で、半日ほどで甘みが半減してしまいます」と神垣さん。では、甘味を損なわないためにどうしたらいいのだろうか?「購入後、すぐに加熱してください。そうすることで甘みの減少を抑えることができます」とのこと。
調理時に剥いてしまいがちなとうもろこしの皮だが、ラップの代わりになるのだとか。神垣さんは「皮つきのままレンジで5分ほど加熱するか、オーブントースターで15分ほど加熱してください。オーブンの場合は途中で回転させてまんべんなく熱を通してください」とアドバイス。
加熱後のとうもろこしは、ほぐして冷凍しておけば中華のあんかけやカレーなどのトッピングや具として幅広いレシピに展開できる。食物繊維が豊富なため腹持ちがよく、おやつ代わりにもなるので「積極的に摂りたい夏野菜」だと神垣さんは言う。
神垣さんが働く市場にも兵庫県の丹波市や稲美町、神戸市西区などの契約農家からたくさんのとうもろこしが届く。一般的な黄色いスイートコーンをはじめ、生でも食べられるホワイトトウモロコシ、黄色と白のバイカラーなどがラインナップしているそう。「ホワイトトウモロコシは皮が薄くて甘みが強いのが特徴です。生でかじるとジューシーで一粒一粒がプリっとしています」と神垣さんは話した。
※ラジオ関西『Clip月曜日』7月1日放送回より