日本維新の会・馬場伸幸代表が28日、神戸市内で開いた会見で、、斎藤元彦・兵庫県知事のパワハラ疑惑報道と進退問題について、「真相を解明した上で一定の結論を出すべきだ」と指摘した。
これを受け斎藤知事は30日の定例会見で、「(馬場代表には)これまで支援いただいただけに、心から感謝している。今後、(パワハラ疑惑を指摘した文書問題について)兵庫県議会の百条委員会や第三者委員会の調査への対応をしっかりやりたい」と述べた。
馬場代表はこの日、「(パワハラ疑惑が)すべて事実だと判明すれば、(斎藤知事の)生みの親のひとりの立場からしかるべき判断をするよう知事本人に直接、話をすることになる」と指摘していた。
8月1日で、就任から3年が経過する斎藤知事は、これまでを振り返り、173項目のうち171項目を達成、着手できたと述べ、公約の達成率は98.8%とした。
このうち、女性副知事の登用と、30人学級の実現については未達成となっている。
斎藤知事は現状を鑑みて、「新型コロナウイルス対策のみならず、新たな感染症への対応を検討するなど、施策をさらに前へ進める」と繰り返した。
こうした中、一連の問題で混乱を招いた責任を取り、片山安孝副知事が31日付で退任する。
片山副知事は、斎藤知事にも再三辞職を求めたが、応じなかったという。
斎藤知事はこの日、自らの出処進退について問われたが、改めて、百条委員会や第三者委員会の調査に対応していくことが前提であるとし、辞職については否定した。
8月からは服部洋平副知事1人となる。斎藤知事は、「7月12日の辞任表明から、(片山副知事と)顔を合わせる機会は多くなかったが、着実に服部副知事へ引き継ぎをしていただいている」と述べるにとどまった。