岡山県の北部に位置し、西は津山市、東は美作市に挟まれた県内で3番目に小さな町・勝央町。県を代表するフルーツである白桃やピオーネ・シャインマスカットなど果樹栽培が盛んな町は、ことし町制施行70周年を迎えた。
岡山県と言えば「桃」や「桃太郎」を連想しがちだが、勝央町は「金太郎」ゆかりのまちなのだそう。昔ばなしでおなじみの金太郎は「坂田金時」という名で歴史上に実在した人物と言われており、その終焉の地が同町だという。
勝央美術文学館では、2024年 10月14日まで「金太郎」にちなんだ展覧会「森神(もりがみ))KINTARO 田島征三 森と命とARTの世界」を開催している。坂田金時の幼少期を描いた絵本『きんたろう』(1996年発行/教育画劇)の原画と、その作画者である絵本作家で現代アーティスト・田島征三氏の世界を紹介する展で、迫力ある絵本原画や最新の現代アート作品を通じて、「森」に慈しまれるように自然豊かな森の中で動物たちと戯れ逞しく成長した野生児・金太郎のキャラクター性やたくましさ、命(イノチ)の素晴らしさを伝えることがテーマなのだとか。
10月13日(日)には同町を代表する祭り「金時祭」を開催。今年で43回目を迎える。坂田金時にちなみ、金太郎に扮した子どもが熊の乗り物に乗る山車を先頭に、地元の子どもたちなどが歩くパレードがオープニングをかざる。
今年の目玉企画として、キッズアニメのステージショーと人気芸人によるお笑いライブを予定。また、坂田金時の没後千年を記念して誕生したマスコットキャラクター「きんとくん」も参加するとのことだ。
※ラジオ関西「金曜Clip」 2024年8月16日放送回「岡山県北 美の国Clip」より