平田オリザさん(劇作家・演出家)のラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、一般社団法人神戸青年会議所・子どもの未来創造特別委員会委員長の乾大将さんが出演。今春より実施している新たな取り組みについて語った。
神戸青年会議所(以下、神戸JC)は、神戸の発展に寄与するために「Kobe Love Port・みなとまつり」や「KOBE AUTUMN FESTIVAL」をはじめとした地域活動に参画するほか、神戸の未来を担う青少年育成などのさまざまな事業や提言を行っており、現在は20歳から40歳まで約200人の青年経済人が在籍している。
この春には、まち全体で子どもの体験教育について考えようと『KOBE子ども未来応援宣言』を掲げ、「KOBEこども未来フォーラム」を開催した。
フォーラムでは、有識者から社会情動的スキル(感情をうまく扱い、他者と協業し、機会と挑戦をナビゲートする助けとなるスキル)や、子どもたちをとりまく社会課題についての講演を実施。パネルディスカッションでは、“体験を求める子どもたちと、リソースを持つ企業がどのようにつながっていくか”についてなど、活発な意見交換が交わされた。
神戸JCにおいて、子どもの未来創造特別委員会の委員長を務める乾さんはこう語る。
「子どもたちの体験機会は、教育現場や親だけではなかなか作れません。我々が神戸の企業や団体に呼びかけてつなぐことで、社会全体で子どもたちを見守っていきたいと動き出しました」(乾さん)
年内までの期間で協力企業・団体を募っているほか、9月15日(日)、16日(月・祝)には、神戸市中央区の東遊園地および中央区文化センターで体験イベント「KOBE子ども未来フェス」の開催が予定されている。
同イベントには、「おしごと体験」「科学と創造」「文化とのふれあい」「スポーツ」、「遊びと体験」など、5つのエリアに分かれた50以上のブースが集結。ラグビー、バスケットボール、車いすバスケット、ゴルフ、野球など、スポーツ好きにはたまらないアクティビティのほか、キッズアスレチック、乗馬体験、移動博物館、お絵かきワークショップなどの子どもたちの興味を引き出し、未来の可能性を広げるコンテンツが体験できる。
さらに、ステージでは子どもたちの発表や本物の音楽に触れる機会も設けられるほか、キッチンカーも出店予定だ。