11月19日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から1000日が経過した。
■1000日で2400人あまりの子どもたちが死傷
ユニセフ(UNICEF・国連児童基金)によると、この1000日間で、659人が亡くなり1747人が負傷した。
毎週、少なくとも16人の子どもが命を落としたり負傷したりしていることになる。
「日本でこうした現状は、ほとんど知られていない。1000日も経つと“意識の風化”が進んでいるのではないか」と危惧するのは、日本ウクライナ文化交流協会(大阪府八尾市)会長・小野元裕さん。
小野さんは、『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』などで知られる文豪・ドストエフスキーに関心があり、大学でロシア文学を学ぶうち、ウクライナとロシアの歴史的な関わりの深さを知った。
その後、2005年に協会を立ち上げ、日本とウクライナの文化交流に取り組んでいたが、ロシアによる軍事侵攻が始まった2022年2月24日以降、西ウクライナに避難所を開設したり、現地の避難民に向けてカイロを届けるなどしてきた。
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