東南アジアの一国・タイ。カオマンガイやトムヤムクン、ガパオライスといった個性あふれる料理の数々が有名です。首都バンコクはタイ料理をいつでも気軽に食べられる「屋台」がひしめいており、かなり外食文化がさかんなのだそう。そのせいもあってか“家庭で料理をしない”という噂をキャッチした筆者。真偽のほどを確かめるべく「タイ国政府観光庁大阪事務所」(所在地:大阪市西区)に取材しました。
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タイ文化の魅力や自然の美しさを伝える活動を行っている同事務所によると、「首都バンコクをはじめとし、都市部では外食する人が多い傾向にあります。タイでは屋台文化が根付いているので食のバラエティーも豊富。出勤前に朝食を買ってオフィスや学校へ行く人も多いです。また地方で暮らしていても、一人暮らしの場合は都市部と同様に外食や惣菜を買って帰る人が多い」とのこと。
地方部では自宅で食事をするようですが、お手伝いさんが食事を作ったり、総菜を買って済ませる家庭も多いとか。平日は自宅で食事をし、週末は家族で外食しに行くパターンもあるそうで、大きな意味では「自炊< 外食」という食文化が根付いていることがうかがえます。そもそも、どういった理由で外食が盛んになったのでしょうか?
「食費と人件費が安く、光熱費は高い。これが大きな理由ではないでしょうか。光熱費がかさむため、一人暮らしですと外食をした方が諸々の費用がかかりません。それに、料理する時間を短縮できるという利点もあります。また、都心部のマンションではキッチンスペースが狭く調理器具や食器が最低限になる傾向もあり、積極的に自炊しようと思える環境では無いのかもしれません」(タイ国政府観光庁大阪事務所)
近年ではカフェでの食事やテイクアウト、コンビニでおにぎりやサンドイッチを購入する人ご増えているものの、変わらず屋台は大盛況なのだとか。
「バンコクでは朝・昼・晩で違う屋台が出るほど。朝はタイ式のお粥やパートンコー(揚げパン)などの軽食をはじめカオ・パット(焼飯)やパッタイ(タイ式焼きそば)の屋台が。昼になると麵類やご飯と一緒に食べる炒め料理、夜はそれらに加えて野菜や肉・魚介類を使ったガッツリ系の総菜屋台が並びます」(タイ国政府観光庁大阪事務所)
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同国のランチやディナーはよりどりみどり。屋台にくわえ、フードコートやレストランも充実しているといいます。コロナ禍を経てデリバリーサービス業者や飲食店による出前もぐっと増えたこともあり、食文化はますますの充実と発展を見せているようです。
(取材・文=つちだ四郎)
◆タイ国政府観光庁日本事務所/大阪事務所
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