兵庫県の斎藤元彦知事が13日、ラジオ関西の番組に生出演し、2025年度の新年度予算案について、新たな躍動が広がる兵庫をテーマに編成し、「1期目で実施した政策をさらに広げていく予算」と説明した。

新年度予算案は「誰も取り残さない安全安心な兵庫」「若者が輝く兵庫」「活力がわきあがる兵庫」を中心に構成。「安全安心」では、能登半島地震での課題をもとに、避難所生活の環境を改善するためトイレカーの整備を進めていく。災害時でもインターネットが使えるよう、低軌道衛星通信を導入して、「医療や県庁の仕事ができるようにしていく」と述べた。
「若者が輝く」では、県立大学の授業料無償化の対象を4年生以上から2年生以上に拡大する。「活力」分野では、大阪・関西万博の波及効果を兵庫に取り込もうと、県内の魅力的な地場産業や伝統文化など260のプログラムをフィールドパビリオンとして指定。「お客が訪れるツアーに仕上げて、万博終了後の地域活性化の起爆剤にしていきたい」とした。
また、SNSで人を傷つける誹謗中傷が深刻化していることから、インターネット上の人権侵害防止条例の制定を目指し、被害者救済体制の強化などの対策を講じる。
とくに思い入れが強い施策を聞かれた知事は、県立高校と特別支援学校の生徒に対して、補正予算による個人用のロッカー整備を挙げ、「要望が強く、生徒目線で学校の環境をよくすることが大事だと考えています」と答えた。

※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』2025年2月13日放送回より