江戸時代の“金魚すくい”は手づかみだった? 中国で生まれた金魚が日本文化となるまで

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 3月3日は「ひなまつり」=桃の節句として知られていますが、実は「金魚の日」にも制定されています。日本で古くから親しまれてきた金魚について、その発祥や、いつごろからペットとして飼われるようになったのかなどを、金魚に関わる老舗メーカーに聞きました。

3月3日は『金魚の日』

 まず、金魚はいつ、どのようにして誕生したのでしょうか?

「金魚は、今から約1800年前の中国で誕生したといわれています。中国・長江に生息する野生のフナから、突然変異により赤いフナが誕生し、それを集め、繁殖させ、交配を繰り返して品種改良したものが金魚になりました」

 そう説明するのは、メダカや金魚など観賞魚用の飼料の国内卸と輸出を行う1877年創業の老舗メーカー、株式会社キョーリン(兵庫県姫路市)の大嵩安寿さんです。

 中国で誕生した金魚が日本に入ってきたのは、今から520年前の室町時代だそう。

「現在の大阪・堺港にやってきたのが最初といわれています。日本にやってきた当初は、貴族や富豪など、お金持ちが飼育する高級なペットという立ち位置でした。江戸時代になると、日本でも武士などにより金魚の養殖がさかんに行われるようになり、その結果、一般庶民も買えるような安価なペットに変わっていったそうです」

金魚は室町時代に日本にやってきた

 では、祭りの定番となっている『金魚すくい』が誕生したのはいつ頃なのでしょうか?

「金魚すくいが誕生したのは江戸後期です。人々が金魚すくいを楽しむ姿が、浮世絵や錦絵に描かれています。ただ、当時の金魚すくいは、現在のように『ポイ』を使ってすくう形ではなかったようです。描かれた絵から推察すると、制限時間を設けて手でつかみ取ったり、針金で作られた網ですくうといった形で楽しまれていたのではないかと考えられています」

 現在とは少し違った形で楽しまれていた金魚すくいですが、明治時代になると、現在のようにすくった金魚を持ち帰る形式に変わってきたのだそう。そして、こうした変化によって、現在ではなくてはならない『ポイ』が生まれることとなります。

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Clip (3) | ラジオ関西 | 2025/02/26/水 15:00-16:00

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