大阪を代表する食べ物といえば、たこ焼きやお好み焼きなどの“粉もん”をイメージする人も多いのではないでしょうか。家族や友達などと楽しむ“タコパ(たこ焼きパーティー)”は、今や全国に広まっています。
さて、スーパーに行けば様々な“たこ焼きの粉”や“お好み焼きの粉”が陳列されていますが、それぞれに一体どんな違いがあるのかを詳しく知っている人はいますか? 気になった筆者は調査してみました。
☆☆☆☆
各種粉類を製造・販売する日清製粉ウェルナによると、「それぞれに適した出来上がりになるように作っており、お好み焼粉はふっくらと焼き上がり、たこ焼粉は外側がカリッと内側がトロっとなります。」とのこと。それぞれの専用の粉を準備できない場合でも、小麦粉を使って調理することもできるそうです。

オリバーソース株式会社は成分の違いを説明。多くの場合、お好み焼き粉には水と油を混ぜ合わせる効果を持ち生地の食感を柔らかくする「乳化剤」が含まれています。焼く前はどろりとしていて、焼き上げるとふっくらと仕上がるようになっているそう。

一方、たこ焼き粉には「増粘剤」という粘り気をつけ生地をしっかりと固まらせる成分が入っています。焼く前の生地はサラサラで、焼き上げると表面はカリカリで中がとろりとした食感になるそうです。

原材料に多少の違いがあり生地の仕上がりも異なりますが、小麦粉など基本的な原材料は共通しているので「たこ焼きにお好み焼き粉」「お好み焼きにたこ焼き粉」という代用の仕方も可能とのこと。