イカナゴ漁 2025年・播磨灘、3日間で「終漁」 初日水揚げ、前年の3分の1に 資源確保のため | ラジトピ ラジオ関西トピックス

イカナゴ漁 2025年・播磨灘、3日間で「終漁」 初日水揚げ、前年の3分の1に 資源確保のため

LINEで送る

この記事の写真を見る(3枚)

 瀬戸内海に春を告げる、イカナゴのシンコ(稚魚)漁が14日、播磨灘(兵庫県南西部)で終漁した。 

 初日(12日)の水揚げは昨年(2024年)と比べて約3分の1と少なく、資源保護のため3日間で打ち切った。

イカナゴ漁のようす(画像は2023年の解禁日) ※画像提供・第五管区海上保安本部

 兵庫県水産技術センターによると、シンコの産卵量は非常に低水準だった昨年(2024年)をさらに下回り、稚魚の分布量も昨年より減少していた。

 不漁予測は2017年以降、9年連続。播磨灘では昨年3月11日にシンコ漁が解禁されたが、1日で終漁となった。

 大阪湾では今季も、昨年に続いて自主的休漁という非常事態に陥っている。

 解禁初日の12日、林崎漁港(同県明石市)の初競りでは、1籠(約25㌔)20万666円という史上最高値が付いた。

※画像データ提供・兵庫県水産課

 兵庫県によると、シンコの漁獲量は2016年までは1万トンを超えていた。しかし、2017年に前年比1割以下の1001トンに急減。以降、2020年は過去最少の142トン、2021年は1467トン、2022年は少し持ち直して1665トン、2023年は1209トン、2024年は25トンにとどまっている。

LINEで送る

関連記事