海外で開催されたステーキ肉の品評会で好評価されるなど、いま、「サステナブル=持続可能」な取り組みで生まれた島根県産の和牛が注目されています。
スポットライトを浴びているのは、雲南市の熟豊ファームが育てた和牛「サステナブル和牛 熟」です。
“サステナブル和牛”とは、出産後の母牛(経産牛)を再肥育して生産された牛肉のこと。動物福祉に配慮した環境下での飼育、メタンガス排出を抑制する植物由来の添加剤を与えるなど、「サステナブル=持続可能」な取り組みで生まれた和牛だといいます。

一般的に、いわゆる出産を経験した母牛は、肉質がかたく、一般販売用には適さないことから、加工用にされることが多いそう。
しかし、同ファームでは、豆腐を絞ったあとに残るおからや、さつまいも加工品の切れ端だけでなく、郷土料理である出雲そばの残渣(ざんさ)などの食品副産物を与えることで、経産牛の肉質が良くなり、ほどよい脂と和牛本来の風味が楽しめる“サステナブル和牛”に仕上げているとのことです。

「サステナブル和牛 熟」はすでに海外でも高い評価を得ているそうで、昨年11月にイギリスで開催されたステーキ肉の品評会『ワールドステーキチャレンジ』では、和牛部門で金メダルを獲得。これは島根県で初の快挙でした。

新たなブランド和牛、島根発の「サステナブル和牛 熟」。今後がますます楽しみですね。


取材:タケモトコウジ(ラジオDJ、ラジオ関西『Clip』月曜日パーソナリティー)
※ラジオ関西『Clip月曜日』より