少子高齢化による人手不足や女性の活躍推進……。日本社会が直面する大きな課題に対して、地域に根ざした企業が挑戦しています。それは「株式会社興電社」。兵庫県姫路市の飾磨区を拠点に消防設備の工事・点検、制御機器の販売を手がけています。
創業69年を迎える老舗ながら、20代・30代の若手社員や女性が活躍する場を積極的に設けるなど、新たな風を取り入れている同社。その思惑について営業部長・有元均さんに詳しく取材しました。
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「社業の発展と社員の幸福を実現する」……これが同社の経営理念。情報交換や協力体制を強めるため、部署を越えたコミュニケーションを促しています。こうしたことは、結果的に業務の質の向上にもつながっているのだとか。
「フットサル・ソフトボール・BBQイベント・親睦会など、若手主導で楽しいイベントを行っています。最近では、福利厚生の一環で“1品100円の社食”もスタートしました。社員同士の交流の場にもなっています」と有元さん。そのためか、社内は明るく活気に満ちているといいます。
さて同社の重要な事業内容のひとつが「消防設備の工事・点検」ですが、できれば一生使わないようにしたいもの。とはいえ、非常時には確実に機能する必要があります。そのためスタッフ全員が厳しい目と愛情を持ち、作業に当たっているのだとか。とくに繁忙期である2〜3月には、部署を超えて協力しながら現場へと奔走します。
有元さんによると、時代の変化とともに求められるものも変わってきたといいます。その打ち手として興味深いのが「女性だけの消防設備点検チーム」の導入です。





