明石・三木・三田・宝塚・西宮・芦屋・稲美 神戸に隣接の6市1町 郷土史家が語る“極私的イメージ” | ラジトピ ラジオ関西トピックス

明石・三木・三田・宝塚・西宮・芦屋・稲美 神戸に隣接の6市1町 郷土史家が語る“極私的イメージ”

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 生まれも育ちも神戸市中央区でサブカル郷土史家の佐々木孝昌(神戸史談会、神戸史学会・会員)が、北区出身で落語家の桂天吾と、神戸のあれこれについてポッドキャストで語る『神戸放談』(ラジオ関西Podcast)連載シリーズ。今回のテーマは「神戸から見た隣接地域」です。


県庁所在地の神戸。その周辺都市のイメージは?

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 神戸に住んでいても各区に対する印象は様々。では、神戸のお隣の市町にはどんなイメージを持つか、北区出身の落語家・桂天吾君と“極私的放談”をしてみた。

 まず、明石市。今や、子午線の街ではなく子育ての街のイメージだと思うが、僕の場合は「運転免許更新の街」かな。神戸市内でもそうだが、用が無ければ市外も行くことはない。でも、明石は基本5年に1度は必ず行っている。ゴールドになると兵庫県警で更新できるので、行かなくなってしまうが……。だが、明石は免許の更新以外にも、好きな和菓子をちょくちょく買いに行く。案外、老舗の和菓子店が多いのだ。

 そのお隣、稲美町。天吾君は「町自体を知らなかった」とのこと。僕は、ここ10年近く仕事で毎月行っている。それが無ければ、僕も行くことはないだろう。最初は、ため池と田畑のイメージだったが、今は「うまいもんの町」という印象だ。そばやうどんに焼き肉、新鮮野菜に果物、パン、コーヒー焙煎と、意外やおいしいものが多い。ただ、町が平野でどこを見ても同じに見えるから、神戸っ子としては何度行っても方角の見当がつかず自分がどこにいるかわからなくなる。

 三木市はたまに知人のコーヒー店に行くぐらいでほとんど行くことが無く、未だグリーンピア三木のイメージだけが残っている。天吾君は「土地の活用が上手い」イメージ。ゴルフ場、ホースランドパーク、森林公園など遊びに行くところも多いと言う。

 三田市は天吾君はパス。まぁ、僕も残念ながら一番行かないお隣さんだ。いや、舞鶴若狭自動車道でよく通り過ぎてはいるな。僕の幼少の頃は、まだ高速道路が整備されておらず、父の実家である旧氷上町へは国道176号で帰省していた。その沿線に今もあるそば屋の「大正庵」でよく食べたので、「大正庵」こそが三田のイメージやな。ピンポイントやけど。

 宝塚市は毎週仕事で行っているが、ファミリーランド無き今、歌劇に興味が無ければ何なのだろうか。天吾君は「西宮に押されている」という。僕は、仕事柄もあるが「ブルーグラス」である。1972年から毎年「宝塚ブルーグラス・フェスティバル」が開催されているのだ。歌劇に続いて、もっとブルーグラスで町おこしするのも……ちょっとマニアック過ぎるか。

 西宮市は、アニメ『火垂るの墓』の舞台にもなった満池谷だ。うちのお墓もあるのでね。なので、その近く夙川の桜も西宮のイメージだ。ちなみに、西宮神社を中心とした阪神西宮駅周辺は好きな場所だ。阪急西宮北口駅周辺より僕の肌に合う。天吾君は、よく行く「甲子園口の飲み屋」が好きとのこと。また、「文化的かつ庶民的で交通も便利。県庁所在地が西宮になる勢い」と推している。


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